こんにちわ。引退宣言したのにもう投稿です。なんか生活の一部になってしまってたみたいです。5年間毎日やってきたことが、突然なくなるということは実に不思議な感覚です。
監督:樋口真嗣
脚本:庵野秀明
製作:2022年 日本
『シン・ゴジラ』の製作陣が再び特撮映画を製作しました。
物心ついたころから怪獣映画の大ファンだった身としては見ないわけにはいきません。ということで、観に行ってきました。
テレビドラマの『ウルトラマン』は1966年に放映開始されました。その前作『ウルトラQ』はわずか半年で終了してしまって、毎週の楽しみだったのに残念な思いでした。ところが、続いて『ウルトラマン』が放映されることになり、それから1年間夢中で観ていた記憶があります。
『ウルトラQ』は純粋に怪獣映画でしたが、『ウルトラマン』は怪獣映画というよりは宇宙映画?といった趣でした。『スーパーマン』の怪獣版といったところでしょうか。
ウルトラ・シリーズはその後も続きましたが、私もさすがに高校生になるとウルトラ・シリーズも卒業しました。おそらく『ウルトラセブン』あたりまでだったでしょうか。
ウルトラ・シリーズは見なくなりましたが、怪獣映画はその後も見続けました。その流れで『シン・ゴジラ』や今回の『シン・ウルトラマン』にも足を運んだという訳です。怪獣映画はやはり映画館に限ります。
『シン・ゴジラ』を観た時に感じたのですが、これはこれまでのゴジラではありませんでした。全く別物です。そしてこの『シン・ウルトラマン』も別物でした。
平成時代になってからの『ゴジラ・シリーズ』でも『シン・ゴジラ』でも感じたことですが、自分が幼い頃に観たゴジラとは明らかに違います。勿論時代が進化しているので当然なのですが、その進化分を差し引いても何かが違っています。この『シン・ウルトラマン』もしかり、です。はっきり言ってこれはあのかつての「ウルトラマン」ではありません。全く別物です。
「宇宙からの侵略者=外星人」対「日本政府・ウルトラマン」という構図のストーリー展開です。
子供の頃に抱いたワクワク感、ハラハラ・ドキドキ感が味わえるなんて思っていたわけではありませんが、この映画はどの年代層に向けたものだったのでしょうか。小学生の子供が観て楽しめたでしょうか。ノスタルジーを求めて観に来た老人は楽しめたでしょうか。確かに登場する怪獣の迫力などは昔とは比べ物にならないほど進化しています。しかし、戦闘シーンの少なさや、小難しい技術理論のオンパレードで途中で眠気が襲ってきました。ウルトラマンが窮地に陥り、もっともっとハラハラさせる戦闘シーンを期待していただけにガッカリでした。『ウルトラマン』は『ゴジラ』とは違って単純な勧善懲悪でいいんです。あくまでも私の勝手な見方ですが。
ウルトラマンが帰ってきたと思って観てはだめなのです。全く新しい特撮映画と思って観ればそれなりに楽しいでしょう。ノスタルジック・ジジイに半世紀の時の流れを感じさせてくれました。
映画の冒頭でゴメス、マンモスフラワー、ぺギラなど『ウルトラQ』時代の怪獣が次々に登場してきたのは驚きで、懐かしかったです。そういえばオープニングのタイトルにも『ウルトラQ 』のカラー版が使われてたな。
それでは今日はこの辺で。