今日の「聴き比べ」は三橋美智也さんの『石狩川悲歌(エレジー)』です。
この曲は1961年の発売ですから、リアルタイムで聴いていたのか微妙ですが、すぐにメロディーが浮かぶのはやはり母の影響でしょうか。哀愁に満ちたメロディーが美しいのです。「古城」と同じ作詞家・高橋掬太です。この人は「酒は涙か溜息か」などを作詞した有名な作詞家でした。メロディーにぴたりと合った歌詞です。
石狩川悲歌
作詞:髙橋掬太郎
作曲:江口浩司
君と歩いた 石狩の
流れの岸の 幾曲り
思い出ばかり 心につづく
ああ初恋の 遠い日よ
ひとり仰げば ただわびし
木立の丘の 日ぐれ雲
くろかみ清く まぶたに消えぬ
ああ初恋の 面影よ
君を思えば 身にしみる
石狩川の 夕風よ
二度とは逢えぬ この道なれば
ああ初恋の 日が恋し
この曲を三橋美智也さんのライバルだった春日八郎さんがカバーしています。
五木ひろしさん。この歌はもう少し五木節を抑えて歌ってもらいたいです。
それでは今日はこの辺で。