先日のキネ旬シアターは『ぼくの小さな恋人たち』でした。
監督:ジャン・ユスターシュ
出演:マルタン・ローブ、イングリット・カーフェン、ジャクリーヌ・ドュフランヌ
製作:1974年 フランス
「ジャン・ユスターシュ」映画祭の中の1作です。彼にとっての2作目で、最後の長編劇画です。
フランス南部の小さな村ペサックで優しい祖母と暮らすダニエルは、友達と楽しい生活を送っていました。ある日、ダニエルは母親に引き取られることになりナルボンヌに引っ越しました。そこで母親の恋人と3人で暮らし始めます。母親は学校へは通わさずに生活のために働けと命じ、バイク屋で見習いとして働かせます。働く中でダニエルはカフェで年長の人たちと知り合い、彼らが異性に興味を持っていることに影響され、彼もまた性に目覚めていくのですが・・・。
思春期の男の子の性に対する好奇心と羞恥心とが混ざり合って混乱する様が実にみずみずしく、思わず我が思春期を思い出してしまいました。
前回の『わるい仲間』と『サンタクロースの眼は青い』でもそうでしたが、男は一所懸命女性をナンパする、女性もそれを待っている。そして上手くナンパできても、女性は男が結婚の約束をするまでは決して一線を超えさせないという。当時はフランスでもそういう風潮だったんだな、などと感心しました。
それでは今日はこの辺で。