Flying Skynyrdのブログ

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オランダのメロハー『テラ・ノヴァ(Terra Nova)』

オランダ発のメロハー・バンド、『テラ・ノヴァ』です。間違いなく日本人好みのバンドでしょう。

1992年に結成された『テラ・ノヴァ』のメンバーは

フレッド・ヘンドリックス(Fred Hendrix,vo,g)

ジェスイーノ・デローザス(Gesuino Derosas,g,vo)

ラーズ・バウヴィング(Lars Beuving,ds,vo)

ロン・ヘンドリックス(Ron Hendrix,key,vo)

ルシアン・マテウソン(Lucien Matheeuwsen,b,vo)

です。

彼らのデモテープに目を付けた日本のビクターが契約を申し込み成立しました。

オランダというとまず思いつくのが、プログレバンドのFOCUSでしょう。

ポップスでいえばショッキングブルー、メタルではエレジーあたりでしょうか。

そのいずれも日本では大変人気がありました。そのメロディに日本人に共感できるものが有るのでしょう。そういうところに日本ビクターが目を付けたのでしょう。

 

1996年にファーストアルバム『Livin' It Up』がリリースされます。

フレッド・ヘンドリックスのヴォーカルはまさにメロハーを歌うために生まれてきたような声質をしています。やや掠れて、哀愁を漂わせるような歌い方。そこにギターが絡んで来てメロディアス・ハード・ポップの世界を作り上げています。間違いなく日本人好みでしょう。アメリカで受けることはまずないでしょう。

案の定、アルバムの売り上げは上々でした。

気をよくしたバンドは翌1997年にセカンドアルバム『Break Away』をリリースします。

前作の延長線上にあるアルバムです。このバンドのメロディーはフェア・ウォーニングのような暗いメロディーというよりはちょっと明るい、前向きなメロディです。それでもその美しいメロディをほぼ一人で作り上げているフレッド・ヘンドリックスには頭が下がります。

 

続いて1999年にサードアルバム『Make My Day』をリリースします。

よりポップになったサードアルバムです。4曲目のバラードなどはイーグルスドン・ヘンリーが歌っているのかななんて思ったりしてしまいます。ジェスイーノのインストナンバーもあり、カントリーロック調もあり、10曲目の「I Will Be There」はアコーディオンが入ってノスタルジックな雰囲気あり、極上のバラードありと随分と音楽の幅が出てきたなという感じです。

 

この後、レコード会社とのトラブルからか、『テラ・ノヴァ』の名前を使えなくなり、1999年にバンドは解散します。もったいないことをしました。

フレッド・ヘンドリックスはソロ活動に移りますが、結局バンドのメンバーと共に『アクイラ(Aquila)なるバンドを結成し活動を再開します。アクイラ名義で2枚ほどアルバムをリリースします。

そして2005年に『テラ・ノヴァ』を再結成し、約5年おきごとにアルバムを発表して活動中です。残念ながら再結成後のアルバムは未購入です。

 

  

 

どうやら再結成以前のアルバムには及ばないというような評価が多いですが、機会があれば購入して聴いてみたいです。

 


Terra Nova - Summernights

 


Terra Nova - "Here's To You"

それでは今日はこの辺で。