例によってレコード棚を物色していたらクリムゾン・タイド(Crimson Tide)なるバンドのレコードが2枚出て来ました。
はて、これはなんだっけ?と、いろいろ思い出してみましたが、買った経緯も良く思い出せません。年代は1978年と1979年です。
中身のクレジットを見て次第に思い出してきました。リード・ヴォーカルとギターを弾いているウェイン・パーキンス(Wayne Perkins,g,vo)はこれまでにさまざまなアーティストのセッションに参加しています。ちょっと名前を挙げるだけで、ロニー・マック、アルバート・キング、ドン・ニックス、マイク・ハリソン、J.D.サウザー、ジョニ・ミッチェル、レオン・ラッセル、レヴォン・ヘルム等々。そしてローリング・ストーンズのアルバム『Black and Blue』、レーナード・スキナードの未発表曲集『First And ...Last』でもギターを弾いていました。
おそらくレーナード・スキナードのアルバムがきっかけで購入したものと思われます。それと雑誌での情報があったのでしょう。
メンバーは
ウェイン・パーキンス(Wayne Perkins,g,vo)
J.J.ジャクソン(J.J.Jackson,b,vo)
ボビー・デランダー(Bobby Delander,g,vo)
グレッグ・ストラウス(Greg Straus,key)
デール・パーキンス(Dale Perkins,ds,vo)
です。
ウェインの弟、デールが組んでいたバンドにウェインが参加したことによって結成されバンドらしいです。なにしろ情報が全くありません。レコードも外国盤で解説無しです。ネットで「Crimson Tide」を検索しても出てくるのは映画の「クリムゾン・タイド」ばかりです。
ファーストアルバムが1978年にキャピトルからリリースされました。
タイトルはそのまま『Crimson Tide』です。
ゲストプレイヤーとしてノートン・バッファロー(Norton Buffalo,harmonica)とリチャード・ウルフ(Richard Wolf,p)が加わっています。
プロデュースはカーター・ランディス(Carter Landis)、リチャード・ランディス(Richard Landis)です。
忘れているくらいですから、大したことはないだろうと思っていましたが、聴いてみてびっくりです。元気いっぱいのロックンロールあり、ブギありで、まさに正統派ロックです。これは拾い物です。おそらく一度も張りを落としていなかったのではないでしょうか。さもなければ、当時はつまらなかったのかもしれません。人間の好みなど、時とともに変わりますから。
続いてセカンドアルバムは『Reckless Love』です。
このアルバムにもリチャード・ウルフが参加しており、ほとんどの曲をウェイン・パーキンスと共作しています。
プロデュースはなんとブッカー・T.MGsのスティーヴ・クロッパー(Steve Cropper)とドナルド・ダック・ダン(Donald"Duck"Dunn)です。
これまた前作に引けをとならい出来です。元気のよいサザンロックです。
しかし、バンドは何故かこの2枚で解散してしまいます。ウェイン・パーキンスはその後もセッションミュージシャンとして活躍します。ロジャー・マッギン、ストーンズ、ジェリー・ジェフ・ウォーカー、フランキー・ミラー、グレン・フレイ等々、数え切れません。
そして1995年に待望のソロアルバムをリリースします。『Mendo Hotel』です。
ギターからベース、ドラム、キーボード、ヴォーカルをこなしています。もちろんゲスト陣も多彩でロニー・マックも参加しています。
それにしてもこれだけのバンドがたった2枚で解散とはもったいないことをしました。
私ももう新しいCDとか購入するのをやめてレコード棚から聴いていないものを引っ張り出して聴いた方が経済的かもしれません。そろそろ終活です。
ネットで調べても出て来ませんでしたが、なんとYou Tubeにありました。たった2つでしたが、貴重です。
The Crimson Tide Band - Part 1 of 3 - Tracks from their Debut Album: Crimson Tide
The Crimson Tide Band - Part 2 of 3 - Tracks from the Reckless Love Album
それでは今日はこの辺で。