Flying Skynyrdのブログ

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聴き比べ『百万本のバラ』

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『百万本のバラ』という曲は、元々はラトビアの歌謡曲を原曲とするロシア語の歌謡曲です。歌ったのはソビエト連邦の歌手アーラ・プガチョアという人です。

ラトビア語の原曲の歌詞の内容はロシア語版とは全く違い、大国に翻弄されたラトビアの苦難を暗示する内容だったようです(以上ウィキペディアより)。

一方、ロシア語版はグルジアの画家ニコ・プロスマニがマルガリータという女優に恋をしたという話になっています。ただし、プロスマニがマルガリータという女優を愛したかどうかについては諸説あるようです。マルガリータという女優が実在したかどうかもはっきりしないようです。


百万本のバラ  アラ・ブガチョワ(ヒットの頃)

  

この曲が、最初に日本で紹介されたのは1984年に岩谷時子の訳詞で小田陽子という歌手が歌ったのが初めてらしいです。私は知りませんでした。この歌手の名前さえ知りません。

 

そして1986年に加藤登紀子の訳詞・本人歌唱によって、日本中に知られるようになりました。この曲は,当初アルバム収録曲の中の1曲でしたが、問い合わせが相次ぎ、1987年シングルカットされ100万枚の大ヒットとなりました。

私も彼女のコンサートに行ったことがありました。もう20年程前になるでしょうか。もちろんこの曲も歌いました。その頃はまだ彼女の歌唱もまともでした。最近はお年を召したせいか、ちょっと歌唱法が聴きづらくなっているのが残念です。


「 百万本のバラ 」 加藤登紀子

加藤登紀子 ベスト PBB-05

加藤登紀子 ベスト PBB-05

 

 

それからしばらくして、かつて『異邦人』で大ヒットを飛ばした久保田早紀がこの曲を歌っていることを知りました。『異邦人』の頃から彼女の声に惹かれていましたので、早速入手しました。訳詞は松山善三でした。彼女の透き通るような声がこの歌によくマッチしており、今でも大のお気に入りです。

彼女は1984年に結婚し、クリスチャンとなり、以後は教会音楽家として活動しています。名前も久米小百合になっています。

 

信じてくれますか 

一人の若者が

小さな家を売り 

バラを買いました

信じてくれますか 

嘘だと思うでしょう 

街中のバラを 

あなたに贈るなんて


バラをバラをバラを下さい 

ありったけのバラを下さい

あなたの好きなバラの花で 

あなたをあなたをあなたを包みたい

バラをバラをバラを下さい 

百万本のバラを下さい

僕の僕の僕のこの命 

あなたにあなたにあなたに捧げましょう

 

貧しい絵描きの

僕にできるのは一つ 

何もかも捨てて 

あなたを想うこと

誰も知らない

心のささやきを 

花びらに添えて

あなたに贈りたい


バラをバラをバラを下さい 

ありったけのバラを下さい

あなたの好きなバラの花で 

あなたをあなたをあなたを包みたい

バラをバラをバラを下さい 

百万本のバラを下さい

僕の僕の僕のこの命 

あなたにあなたにあなたに捧げましょう

 

出会いは短くあなたはもういない 

あなたは踊り子街からまた街へ   

夜汽車の窓辺で

あなたは思うだろう 

見えない愛の灯が

この世にあるのだと


くるくるくるくるくるくる回る 

真っ赤なサテンのトウ・シューズ

残った僕の熱い心には 

甘い思い出涙のしずく

あなたに捧げたバラの花は 

枯れても枯れても枯れてもわが命

あなたのあなたのあなたの胸に咲く 

あなたの姿は遠く消えても


僕の僕の僕のあるかぎり 

君への君への君への愛は

燃えて燃えて燃えて燃えるよ 

燃えて燃えて燃えて燃えるよ

 


百万本のバラの花 ・久保田早紀 Photo to Movie

GOLDEN☆BEST/久保田早紀 シングルズ

GOLDEN☆BEST/久保田早紀 シングルズ

 

 

そして極め付け。確か2010年頃だったと思います。山崎ハコちゃんの『バースデー・ライブ』が毎年5月にあるのですが、そのライブに行った時のことです。この年のゲストが女優で演出家の渡辺えりさんで、彼女がハコちゃんのために「百万本のバラ」を訳詞して、それを歌ったと記憶しています。このバージョンは残念ながらレコード化されていないと思います。セリフ入りのロングバージョンです。感動しました。歌詞を書き留めることが出来なかったのは残念です。なんとかレコーディングして欲しいと思っています。それでもこんな映像があるなんていい時代になりました。


山崎ハコ 百万本のバラ

 

ここに揚げた曲はそれぞれ歌詞が違います。それぞれに魅力的です。

以上、私が知っている「百万本のバラ」を羅列しましたが、この他にも多くの方が歌っていると思います。いい曲は誰が歌ってもいい曲なのです。

 

また聴き比べてみたい曲を思い出したら書いてみたいと思います。

 

それでは今日はこの辺で。