「辰兄ぃ」、「辰ちゃん」こと梅宮辰夫さんが逝ってしまいました。81歳でした。
昨日の突然の訃報に驚きました。
1960年代、70年代の東映映画を彩った看板スターがまた一人いなくなってしまいました。
鶴田浩二、高倉健、若山富三郎、菅原文太、松方弘樹、山城新伍など、いずれも個性的な俳優で梅宮辰夫さんも多くの「シリーズ」映画で沸かせてくれました。
「不良番長シリーズ」「帝王シリーズ」などは鶴田浩二や高倉健主演映画の同時上映作品でしたが、お色気たっぷりでそれはそれで楽しめました。山城新伍とのコンビが絶妙でした。
また深作欣二監督の「仁義なき戦い」シリーズや安藤昇の実録シリーズなどの極道映画でも重要な役割を演じていました。その他数多くの映画作品に出演しました。
またテレビドラマではなんと言ってもショーケン(萩原健一)との『前略 おふくろ様』でしょう。板前役でいい味を出していました。その他刑事ドラマなどにも出演してそれまでのイメージを変えました。
私生活面では度重なる病に犯されますが、そういった苦労は微塵も表に出しませんでした。まさにあっぱれでした。
後年は娘の結婚問題で話題になったりもしました。とにかく若い時はそのプレイボーイぶりが有名で、夜の帝王を地でいっていました。さすがに癌を患ってからははおとなしくなったようです。
これで東映時代のスターは藤純子さんや待田京介さんを残すくらいになってしまったでしょうか。何度も「昭和は終わった」という言葉を聞きますが、またこれでこの言葉を聞くことになるのでしょうか。
慎んでご冥福をお祈りします。合掌
それでは今日はこの辺で。