Flying Skynyrdのブログ

映画や音楽、本についての雑文

映画『ウーマン・トーキング 私たちの選択』を観る

先日のキネ旬シアターは『ウーマン・トーキング 私たちの選択』でした。

 

原作:ミリアム・トウズ『Woman Talking』

監督・脚本:サラ・ポーリー

出演:ルーニー・マーラクレア・フォイジェシー・バックリー

製作:2022年 アメリカ合衆国 2023年 日本公開

 

ボリビアで起きた実在の事件を元にした小説を映画化した作品です。アカデミー作品賞にもノミネートされ、脚色賞を受賞しました。

 

2010年、自給自足で生活するキリスト教一派の村でレイプ事件が発生します。今まではこれらの事件は全て「悪魔の仕業」だとか「作り話」だと男性たちに否定されてきたのでした。しかし、女性たちはそれが実際に起きた犯罪だということを知ります。

女性たちは男たちが保釈されるまでの2日間の間に自分たちの未来を懸けた話し合いを行うのです。選択肢は「男たちを赦す」「男たちと闘う」「この土地を去る」。果たしてその結論は・・・。

 

全く宗教心、信仰心が無い私のような人間にとっては難しい映画でした。この現代において女性たちは学問もさせてもらえず読み書きもできません。性暴力は受け入れざるをえない。これほどの男尊女卑の状況で、それに対する選択肢に男たちを「赦す」という文言が入ること自体に違和感を感じます。といっても、この宗派の教えはこのようなものらしいですが。

 

会話劇に近い形式で物語が進みますが、その内容についていけないところがあり結構疲れましたが、現在の女性差別への批判と受け止めました。

「いじめ」に対抗する手段としての「逃げる」という選択は間違いではないはずです。

 

www.youtube.com

 

それでは今日はこの辺で。