今日で遂に300記事達成です。
ということで300記事を記念して全くのプライベート記事を書きますのでご容赦願います。
以前、大分前になりますが『高校時代の読書について』という記事を書きました。その時に続きはまたいずれ、ということになっていたのですがすっかり失念していました。
そこで今日は大学時代を懐かしみながら少しその辺のことを書いてみたいと思います。
晴れて?東京へやって来たあたりからでしょうか。
大学時代の映画漬け生活までは上記の通り書きましたので、それ以外について思い出しながら書いてみます。
東京へ出てきてアパートは練馬区に決まりました。なにしろ見るもの聞くもの珍しくて東京中を歩き回りました。その頃から歩き回るのが好きだったようです。映画館巡りやら、中古レコード屋巡りやら、とにかく動き回っていました。
東京へ出て来た目的は、もちろん映画が観たいということもありましたが、政治的な活動にも興味があり、一緒に上京した友人のS.S君達とも夜を徹して議論することも日常茶飯事でした。彼は進歩的で色々な本を教えてもらいました。また、ある時はS.S君とあるセクトのデモに参加した帰りに山手線の中で反目するセクトらしき連中に目を付けられ、危険を感じ西日暮里の駅で急遽降りると、連中もすかさず降りてきて、あっという間に囲まれてしまいました。6~7人はいたでしょうか。「一緒に来い」といわれ改札口まで来ると、S.S君が機転を利かせ、一目散でホームに逃げ戻りました。駆け上がると、ちょうど電車が発車するところで急いで飛び乗りました。間一髪助かりました。当時は内ゲバ殺人が流行っており、あのまま連れていかれたら、ひょっとして今頃はこんなブログは書いていられなかったかもしれません。冷や汗ものでした。
そういう事もあって、当時読んでいた本はだいぶ左に傾いていたかもしれません。
永山則夫は映画『裸の十九歳』で興味を持ち、以来彼の境遇と獄中での猛勉強、執筆活動等を追いかけました。
高橋和巳は1970年代前半までは若者に圧倒的な支持を得ていましたが、学生運動が下火になるにつれ読まれなくなりました。今では全く名前も聞きませんが、小説は今でも十分面白いと思います。
吉本隆明の「情況」はS.S君に借りたまま未だに我が家の本棚に鎮座しております。申し訳ありません。吉本隆明はこの他にも結構読みました。
20歳で自殺した高野悦子のベストセラー、左翼運動家の必読書と言われた「都市の論理」なども読みました。
その他にもこの手の本がたくさんありましたが、引っ越しの度に処分してだいぶ少なくなってしまいました。もったいないことです。学生時代で金もありませんので大半は古本でしたが。
あと、本棚を漁っていたら、懐かしい雑誌等が出て来ました。雑誌はほとんど処分したはずなのですが、残っているものもあったのです。この他にもなにやら変なものがたくさん出て来ました。
「資本論」は一応経済学専攻でしたので必読書です(読んだのか?)。
「情況出版」は今でもあります。「辺境」は井上光晴が編集長の月刊誌。あとは極左の機関誌のような雑誌です。
若気の至りでこんな類の雑誌を読んでいました。判ったような気になっていたのでしょう。
大江健三郎はごく最近まで読み続けていました。ノーベル賞まで獲る作家になりました。
安部公房の「砂の女」には映画ともども参りました。凄いの一言です。最近になって女優の山口果林が安部公房との不倫生活を出版しましたが、安部の私生活を垣間見ることが出来ました。
それと、いつ頃だったか、暇つぶしに読んだ松本清張がやけに面白くすっかり嵌ってしまいました。
松本清張の本は小説をはじめ「昭和史発掘」まで文庫化されているものはほとんど読んだのではないでしょうか。とにかく面白い。東北地方の大学に進学した高校時代の友人N.S君が上京して帰る時に、夜行列車で暇だろうからと松本清張の「Dの複合」とウィスキーを買って暇つぶしに読んでみたらと渡したのですが、後日彼もすっかり嵌って、松本清張の大ファンになりました。それまで彼は本などほとんど読んだことが無かったのですが。人生なんでもきっかけが必要です。彼はオールナイトの映画を観に行っても起きているのは休憩時間だけで上映中はほとんど寝ているという特技を持っていました。
水上勉は「越前竹人形」などが有名ですが、推理小説も面白いです。「飢餓海峡」や「眼」は傑作です。
それ以来、推理小説に嵌ってしまい、海外の推理小説も片っ端から読むようになりました。ドイル、ルブランをはじめクリスティ、カー、エラリー・クイーン、チェスタトン、ルルー、などなど安い古本を探してたくさん読みました。とにかく面白くて、推理小説好きは最近まで続いています。
学生時代は誰もが心の内や社会に対する不満を何かの形で表現したいという欲求が強いもので、私などは身近なものでギターを手に取り、詩を作り女々しく歌っていたものでした。
夜になると、友人のS.S君やK.K君などと近くのS公園の野外ステージにギターを担いで行って岡林の歌などを怒鳴りながら歌ったこともよくありました。
これは備忘録ですから個人的なことでもOKとしましょう。懐かしき青春の1ページです。ブログじゃ書けないこともいっぱいありました。それは胸の中にしまっておくしかないのでしょうね。
社会人になると、当然ビジネス系の本も多かったのですが、その他では歴史物にのめり込みます。特に幕末以降から昭和史です。戦国物も多かったでしょうか。昭和史・戦後史には大分時間を割きました。
それと哲学・思想系、ノンフィクション物、特に事件物、小説では推理、ミステリー、クライム・ノベル、純文学、エッセイ、落語本その他諸々。作家の名前を挙げるときりがありませんので止めます。最近ではめっきり気楽に読める本が多くなりました。
眼の衰えで本を読むのも遅くなってきました。本は場所も取りますが、かといってスマホやタブレットで読む気にはなれません。やっぱり、紙の本がいいですね。
部屋はレコードとCDと本で溢れています。友人のK.K君とは近い将来これらのレコードやCD、本をどうやって始末するかが最近の話題になっています。K.K君のコレクションは半端じゃありません。
この他にも入り切れずに押し入れに入っているものがまだまだあります。
これでも本もレコードもCDも相当処分してきたのですが、その内処分する手間も面倒になって来てほったらかしにしていたらこの始末です。
断捨離はなかなか出来ません。
いつの間にか、話題が別なほうに行ってしまいました。失礼しました。
今年の第1目標、300記事を達成できました。ありがとうございました。
次の目標、1年継続へ向かってもう少しです。頑張ります。
それでは今日はこの辺で。