今日の「聴き比べ」は『バラ色の雲』です。
1967年、グループサウンズのヴィレッジ・シンガーズの最初のヒット曲です。彼らは1966年にデビューし、2枚のシングルを出しますが全く売れませんでした。次が売れなければ解散するという崖っぷちで、メンバーを入れ替え、清水道夫が加入し、この曲をリリースします。これが大ヒットになりました。
彼らはタイガースやジャガーズといった、いわゆる長髪の不良バンドではなく、ブルー・コメッツやワイルド・ワンズのような短髪の優等生バンドでした。その辺が大人からも支持を得たようです。
この曲はブルー・コメッツを思わせるような楽曲で憶えやすくヒットにつながりました。
バラ色の雲
作詞:橋本淳
作曲:筒美京平
バラ色の雲と 思い出をだいて
僕は行きたい 君の故郷へ
野菊をかざった 小舟の陰で
くちづけ交した 海辺の町へ
※初めて見つけた 恋のよろこび
君はやさしく 涙をふいていた
バラ色の雲と 思い出をだいて
逢いに行きたい 海辺の町へ※
※くり返し
逢いに行きたい 海辺の町へ
ヴィレッジ・シンガーズ Village Singers/バラ色の雲 Barairo No Kumo (1967年) 視聴No.8
この曲をザ・サベージも歌っていました。こちらのバージョンはミディアム・テンポでちょっと迫力に欠けます。ヴィレッジに軍配が上がりそうです。
ヴィレッジ・シンガーズで忘れられないのが『思い出の指輪』です。これはシングル『虹の中のレモン』のB面として発売され、大した注目も集めませんでしたが、個人的には大好きな曲です。
この曲は1968年の映画『思い出の指輪』で歌われました。ひょっとして映画『虹の中のレモン』だったかもしれません。記憶があやふやです。ストーリーなどは全く憶えていません。大した内容ではなかったはずです。
とにかくこの曲が彼らの曲の中では一番好きな曲でした。『バラ色の雲』の路線です。
この後は、いよいよ歌謡曲然とした路線へと向かいます。
思い出の指輪
作詞:橋本淳
作曲:筒美京平
湖ふかく指輪は眠る
はかない恋の思い出を抱いて
あなたと2人 手と手をつなぎ
風の中で結ばれた心
※あの日 夏のたそがれ
水にうつした白いドレスと
光る指輪 ゆれるあなたの姿
涙を抱いて指輪は眠る
青空の果てでめぐり逢う日まで
あの日 夏のたそがれ
水にうつした白いドレスと
光る指輪 ゆれるあなたの姿※
※繰り返し
ヴィレッジ・シンガーズVillage Singers/思い出の指輪Omoide No Yubiwa (1968年)
それでは今日はこの辺で。