今日の「この人の、この1枚」はヨーロッパ(Europe)の『明日への翼(Wings of Tomorrow)』です。
ヨーロッパについては既に書いたつもりでいましたが、書いていませんでした。ジョン・ノーラムの記事でした。
ヨーロッパと言えばなんといっても『ファイナル・カウント・ダウン(The Final Countdown)』の大ヒットで知られていますが、今日はその前のアルバムを選びました。
ヨーロッパはその全身をフォース (FORCE)と言いました。このバンドは1982年のスウェーデンのコンテストで優勝しレコード会社との契約が成立し、それを機会にバンド名もヨーロッパに変えました。
メンバーは
ジョーイ・テンペスト(Joey Tempest,vo,g)
ジョン・ノーラム((John Norum,g)
ジョン・レヴィン(John Leven,b)
トニー・レノ(Tony Reno,ds)
の4人です。
1983年にさっそくファースト・アルバム『幻想交響詩(Europe)』がリリースされ、地元スウェーデンはもちろんですが日本でも火が付きました。
北欧の哀愁漂うメロディーは日本人受けすること間違いありませんでした。
そして翌年にセカンド・アルバム『明日への翼(Wings of Tomorrow)』がリリースされました。
Side A
1.Stormwind
2.Scream of Anger
3.Open Your Heart
4.Treated Bad Again
5.Aphasia
Side two
1.Wings of Tomorrow
3.Lyin' Eyes
4.Dreamer
5.Dance the Night Away
プロデュースはレイフ・マーセス(Leif Mases)です。
これまた日本でも売れました。前作を上回る出来で、日本での人気はますます高まりました。
スピード感あふれる曲とバラードを組み合わせ、さらに、ファーストと同じくインストゥルメンタルを組み込む構成です。
そして3枚目の『ファイナル・カウント・ダウン(The Final Countdown)』へとつながるのですが、個人的には『ファイナル・・・』よりもこのセカンドアルバムにより惹かれます。「ヨーロッパ」らしさが放っていたのはこのアルバムがベストではないかと思っています。
『ファイナル・・・』の爆発的ヒットはアメリカでも8位にまで上り、シングルは25か国でチャート1位を記録するというお化け曲になりました。
しかし、この異常な人気に嫌気がさしたジョン・ノーラムが脱退、その前にドラムのトニー・レノの脱退しており、ヨーロッパに暗雲が立ち込めてきました。
幸い4枚目のアルバム『Out of This World』はまずまずの売り上げを記録しましたが、内容はよりポップになり、初期のころの北欧風の曲が影をひそめるようになりました。
そして5枚目の『Prisoners in Paradise』が商業的に失敗に終わり、レコード会社から契約を打ち切られます。
そして1992年活動を休止するとともに事実上の解散となりました。
その後、1999年と2003年に再結成します。ジョーイ・テンペスト、ジョン・ノーラム、ジョン・レヴィンのオリジナルメンバーが揃いました。
EUROPE Open Your Heart original
それでは今日はこの辺で。