今日の「この人の、この1枚」はエリック・アンダーソン(Eric ANdersen)の『ブルー・リバー(Blue RIver)』です。
フォーク系のシンガーソングライターの名盤と聞かれ多くの人がこの『ブルー・リバー』を挙げるのではないでしょうか。それほど名盤の誉れ高いアルバムです。
エリック・アンダーソンと言えば古いフォーク・ファンは『Come To My Bedside,My Darlin』でご存じと思います。
エリックは1960年代初頭のグリニッジ・ヴィレッジのフォーク・シーンの一員でした。1964年にはヴァンガードからデビューアルバムをリリース。その後も多くのアルバムをリリースしました。しかし、商業的にはパッとしませんでした。
1972年にコロムビアと契約しこのアルバム『ブルー・リバー(Blue RIver)』をリリースしました。
Side A
1 Is It Really Love At All?
2 Pearl's Goodtime Blues
3 Wind and Sand
4 Faithful
5 Blue River
Side B
1 Florentine
2 Sheila
3 More Often Than Not
4 Round the Bend
パーソナルは
Acoustic Guitar, Lead Vocals, Piano, Backing Vocals, Harmonica – Eric Andersen
Accordion – Kevin Kelly
Bass – Mark Spoor , Norbert Putnam
Celesta – David Briggs
Dobro – David Bromberg
Drums – Jim McKevitt, Richard Schlosser
Drums, Percussion – Kenneth Buttrey
Electric Guitar – Andy Johnson, Eddie Hinton
Guitar [Gut-String] – Grady Martin
Organ – David Briggs
Organ, Harpsichord – Glenn Spreen
Percussion – Gerry Carrigan
Piano – Deborah Green Andersen
Steel Guitar – Weldon Myrick
Vibraphone – Andy Johnson , Farrell Morris
Producer – Norbert Putnam
A5のバッキング・ヴォーカルにはジョニ・ミッチェルが参加しています。
A4はリンダ・ロンシュタッドがアルバム『Linda Ronstadt』でカバーしました。
初めて聴いた時には、とにかく静かで、静かで、暗く、暗く、これはダメだと投げ出しました。
それから何年か過ぎて再び聴いてみると、これが何故かすんなりと心に入り込んできました。
人間とは不思議な生き物です。同じものを聴いても、その時の心の在り様で全く違うものに聞こえてくるのです。
1972年と言えばアメリカでも日本でも、若者の閉塞感というものが取り沙汰されていました。そんな世の中にピタッと嵌ったのかもしれません。
1990年代にはザ・バンドのリック・ダンコとバンドを組んだりしました。その後もソロ・アルバムを輩出しています。
現在77歳ですが、元気なようです。
Eric Andersen - Is It Really Love at All?
Eric Andersen-Florentine (1972) HD
それでは今日はこの辺で。