今日の「聴き比べ」は『山のけむり』です。
この曲は昭和27年の歌だそうで、NHKのラジオ歌謡で発表された曲です。私など知る由もありません。生まれてもいませんから。
最近、何かの番組でこの曲を聴いて、ひどく懐かしい感じがしました。聴いた記憶もないのに不思議な感覚でした。ひょっとすると、まだ物心もつかないうちにラジオか何かで聴いていたのかもしれません。
昭和27年に作曲:八洲秀章、作詞:大倉芳郎、歌:伊藤久男で発表されました。
八洲秀章といえば「さくら貝の歌」や「あざみの歌」、そしてあがた森魚の「赤色エレジー」の作曲家として知られています。伊藤久男は古関裕而を扱ったNHKの朝ドラ『エール!』にも登場し、「暁に祈る」や「イヨマンテの夜」の歌唱で有名です。特に「イヨマンテの夜」の迫力には驚いたものでした。
山のけむり
作詞:大倉芳郎
作曲:八洲秀章
山の煙のほのぼのと
たゆとう森よ あの道よ
幾年消えて流れゆく
想い出の ああ 夢のひとすじ
遠くしずかにゆれている
谷の真清水(ましみず)汲み合うて
ほほえみ交し摘んだ花
山鳩の声聴きながら
行きずりの ああ 君とともに
下りた峠のはろけさよ
山の煙のたそがれに
別れた人のうしろ影
あとふりかえり 手を振れば
うすれゆく ああ 淡い夕日が
染めた茜のなつかしく
誰が歌っていたのか、残念ながら酒を飲んでいて覚えていません。それでも探したら多くの人が歌っていました。
まずは大好きな倍賞千恵子さん。うますぎる!
そして舟木一夫さん。かれは抒情歌をよく歌っています。映像は映画『高原のお嬢さん』でしょうか? 懐かしい!
ダーク・ダックスのライバル、ボニー・ジャックスです。慶応対早稲田。
抒情歌が胸に染み入ります。どんどん歳をとっていきます。
それでは今日はこの辺で。