今日の「この人の、この1枚」はロンサム・サンダウン(Lonesome Sundown)の『Been Gone Too Long』です。
ロンサム・サンダウンは1928年、ルイジアナ州のドナルドソンヴィルという町で生まれました。12人兄弟です。若い頃からピアノを独学で覚えました。
18歳の時に、プロのミュージシャンになるためにニューオリンズに渡りましたが、果たせず、故郷に戻り、マディ・ウォーターズやジョン・リー・フッカーを聴いてギターを習いました。
そして1953年にテキサス州のポートアーサーでクリフトン・シニエのバンドに加わりました。ここで先日紹介したフィリップ・ウォーカー(Phillip Walker)と出会いました。フィリップ・ウォーカーはこの時セカンド・ギターでした。
クリフトン・シニエのレコーディングに参加したサンダウンはこの時が初めてのレコーディングでした。自身のレコーディングもしたようですが失敗だったようです。
その後、クリフトン・シニエの元を去り、故郷のルイジアナ州オーペルソウに移り結婚します。そこで自作の曲を作り、プロデューサーのJ.Dミラーにデモテープを聴いてもらい、目出度くエクセロというレーベルと契約します。この時に「ロンサム・サンダウン」というステージ名をもらいました。本名はコーネリアス・グリーンでした。
そして最初にシングルをリリースし、1965年までに16枚のシングル・レコードを発売しました。アルバムも1969年にリリースされました。そこそこの人気が出てきたサンダウンでしたが、突然音楽活動を辞め、牧師になってしまいました。
そして引退後約10年、ロンサム・サンダウンはカムバックしました。アルバムはジョリエット・レコードからリリースされました。プロデュースにはブルース・ブロムバーグが起用されました。日本の独立レーベル、P-ヴァイン・スペシャルから発売されました。サンダウンのレコードが日本で発売されるのは初めてのことでした。
Side A
1.They Call Me Sundown
2.One More Night
3.Louisiana Lover Man
4.Dealin' From The Bottom Of The Deck
5.Midnight Blues Again
Side b
1.Just Got To Know
2.Black Cat Bone
3.I Betcha
4.You Don't Miss Your Water
5.If You Ain't Been To Houston
レコーディング・メンバーは
Bass - Dennis Walker
Drums - Franchot Blake
Guitar - Lonesome Sundown, Phillip Walker, Tony Mathews
Horns ,Sax- David Ii
Keyboards - Bill Murray, Ernest Vantrease, Nat Dove
Percussion - Aaron Tucker, Choctow Slim
Vocals - Lonesome Sundown, The Joliettes, The Melody Kings
プロデュースはBruce BrombergとDennis Walkerです。
フィリップ・ウォーカーの参加も嬉しいですね。
ロンサム・サンダウンのブルースはいわゆるルイジアナ・ブルースですがこのアルバムではそれだけではなく、B.Bキングばりのブルースやロッキン・ブルースなどもあってアルバムに色を添えています。
1979年には来日していますが、その後は音楽業界から遠ざかりました。
ロンサム・サンダウンは1995年、66歳で亡くなりました。
Lonesome Sundown : They Call Me Sundown (1977)
Lonesome Sundown / Louisiana Lover Man
LONESOME SUNDOWN (Donaldsville, LA, U.S.A) - Dealin' From The Bottom Of The Deck
Lonesome Sundown - Black Cat Bone
それでは今日はこの辺で。