Flying Skynyrdのブログ

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この人の、この1枚『ゲイトマウス・ブラウン(Gatemouth Brown)/Okie Dokie Stomper』

今日の「この人の、この1枚」はゲイトマウス・ブラウン(Clarense "Gatemouth" Brown)『Okie Dokie Stomper 』です。

 

クラレンス・ゲイトマウス・ブラウンは1924年、ルイジアナ州ヴィントンで生まれました。父親がカントリーのフィドル奏者だったため、幼いころからフィドルを習いました。またギター、マンドリン、ピアノ、ハーモニカ、ドラムとなんでもこなすプレーヤーになりました。

 

彼のプロ・ミュージシャンとしてのスタートは1945年のテキサス州サンアントニオのクラブでドラマー兼歌手として出演した時からでした。

その後、1947年にアラディン・レコードにSP2枚分を録音したのが最初のレコーディングでした。このうち1枚は発売されたものの、もう1枚は中々発売されませんでした。これに怒ったゲイトマウスのマネージャー、ドン・ロビーが自らレーベルを立ち上げ、ここでレコーディングをすることにしました。これがピーコック・レコードです。ピーコックとはドン・ロビーがヒューストンで経営していたクラブ、ザ・ブロンズ・ピーコックからネーミングしました。ゲイトマウスはここに出演していました。

 

ゲイトマウスはここに1961年まで在籍し「Okie Dokie Stomp」「My Time's Expensive」などのヒット曲を生みました。

この後はマイナー・レーベルから何曲かレコーディングをしていますが、ほとんど話題になりませんでした。またテレビ番組にも出演したりしましたが、その後はミュージックシーンから姿を消しました。

 

ところが、ヨーロッパでゲイトマウスの人気が高まりました。これは白人のブルース・ブームによるものでした。1971年、フランスのアマチュアが当時ニューメキシコに住んでいたゲイトマウスを見つけ出し、表舞台へと引っ張り出しました。フランスのレーベルへのレコーディングやスイスのモントルー・ジャズ・フェスティバルへの出演もありました。そして先日紹介したプロフェッサー・ロングヘアーの『ロックン・ロール・ガンボ』のレコーディングにもギターとバイオリンで参加しました。

 

ゲイトマウスの音楽はブルースに留まらずR&B、ケイジャン、カントリー、ジャズ、ロックン・ロール、ロックと幅広いアメリカン・ミュージックを取り入れているところにその特徴があります。

 

今日のアルバム『Okie Dokie Stomper』はゲイトマウスがピーコックに残した録音の中から選曲された、日本編集のアルバムです。選曲は中村とうよう氏です。録音順に並んでいます。バリバリ全盛期のゲイトマウスのヴォーカルやギターなどが冴えています。

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A1 Didn't Reach My Goal

A2 Just Got Lucky

A3 She Walks Right In

A4 Win With Me Baby

A5 Baby Take It Easy

A6 She Winked Her Eye

A7 Sad Hour

A8 Dirty Work At The Crossroads

 

B1 You Got Money

B2 Gate Walks To Board

B3 Midnight Hour

B4 For Now So Long

B5 Okie Dokie Stomp

B6 Gate's Salty Blues

B7 Ain't That Dandy

B8 Just Before Dawn

 

メンバーは

Guitar,Violin, Vocals - Clarence Gatemouth Brown

Alto Saxophone - Irvin Reason , Johnny Parker

Alto Saxophone, Tenor Saxophone - Wilmer Shakesliner

Baritone Saxophone - Allen Clark , Bob Little , Fred Ford

Bass - Carl Lott , Joe Toussaint, Johnny Parker, Ray Johnson

Drums - Duke Barker, Ellis Bartee, Emile Russell, Harold Easton, San Frisco Jeff

Orchestra - Jack McVea Orchestra

Piano - Carl Owens , Clarence Green, Jimmy McCracklin , Paul Monday

Tenor Saxophone - Bill Harvey, Johnny Board, Pluma Davis

Trombone - Al Grey

Trumpet - George Alexander, Joe Scott, Nathan Woodard

 


Clarence "Gatemouth" Brown - Baby Take It Easy

www.youtube.com

www.youtube.com


Clarence 'Gatemouth' Brown - Gate's Salty Blues

 

それでは今日はこの辺で。