今日の「聴き比べ」は『別れても好きな人』です。
この曲はロス・インディオス&シルヴィアで大ヒットしましたが、実はオリジナルは違っていました。
最初にレコーディングしたのは1969年の松平ケメ子です。松平ケメ子と言えば当時流行った『ケメ子の歌』へのアンサーソング『私がケメ子よ』を歌った人です。
同じ年に今度はグループサウンズ・ブームの末期に登場し『小さなスナック』で大ヒットを飛ばしたパープル・シャドウズが歌いました。すっかりムード歌謡バンドになっています。
別れても好きな人
佐々木 勉 作詞・作曲
別れた人に会った 別れた渋谷で会った
別れたときとおんなじ 雨の夜だった
傘もささずに青山 思い出語って赤坂
恋人同志にかえって グラスかたむけた
やっぱり忘れられない
変わらぬやさしい言葉で
私をつつんでしまう だめよ弱いから
別れても 好きな人
別れても 好きな人
歩きたいのよ狸穴 灯りがゆれてるタワー
おもいがけない一夜の 恋のいたずらね
ちょっぴり寂しい乃木坂 いつもの一ツ木通り
ここでさよならするわ 雨の夜だから
やっぱり忘れられない
変わらぬやさしい言葉で
私をつつんでしまう だめよ弱いから
別れても 好きな人
別れても 好きな人別れても 好きな人
別れても 好きな人
松平ケメ子バージョン
パープル・シャドウズです。
そして次にロス・インディオスが録音しました。但しこの時はシルヴィアはまだいません。
そして1979年、シルヴィアが加わったロス・インディオスによって大ヒットしました。この時歌詞が若干変わっています。
「傘も差さずに青山」⇒「傘も差さずに原宿」
「歩きたいのよ狸穴(まみあな)」⇒「歩きたいのよ赤坂」
残念ながらシルヴィアはもういません。
この他にもたくさんカバーされています。
その中からテレサ・テンちゃんです。
それでは今日はこの辺で。