今日の「この人の、この1枚」はアイク・ターナー(Ike Turner's KIng of Rhythm)とハロルド・バラージュ(Harold Burrage)の『Rockin' Wild !』です。
このアルバムも日本のレーベル、Pヴァイン・スペシャルから1980年に独自にリリースされたカップリング・アルバムです。
アイク・ターナーはミシシッピ州クラークスデイル生まれのブルース・ギタリスト・ピアニストです。日本では1960年代以降のアイク&ティナ・ターナー(Ike & Tina Turner)としての方が有名かもしれません。
1940年代はに自身のバンド、キング・オブ・リズムを結成します。1951年には最初のR&Bのヒット曲と言われた「ロケット88」をジャッキー・ブレンストン(Jackie Brenston)とのコンビで録音しました。ところがこの曲のクレジットは『Jackie Brenston & His Delta Cats』となってしまっていました。
その後、1952年にモダン・レコードと契約し自身のレコーディングを含め、多くのミュージシャンのレコーディングに参加しました。その後レーベルをいくつか移り、1960年に彼のバンドで歌っていたティナと結婚しアイク&ティナ・ターナーの結成に至ります。
このアルバムに収められている6曲は1950年代の録音です。最初の3曲はヴォーカルがトミー・ホッジ(Tommy Hodge)、次の2曲がジャッキー・ブレンストン、最後がアイクです。まだまだバリバリのブルースをやっています。
ハロルド・バラージュは1931年、イリノイ州シカゴ生まれのピアニスト・歌手です。1950年にデッカ・レコードからデビューします。全盛期はコブラと契約した1956年ごろからです。このアルバムに収められているのはその頃の曲です。R&B臭さがプンプンする曲がいっぱいです。1966年35歳の若さで亡くなりました。
このアルバムは残念ながらCD化されていないようです。
Rockin' Wild!
Side A Ike Turner's Kings Of Rhythm
1.Match Box
2.I Know You Don't Love Me No More
3.Down And Out
4.You've Got To Lose
5.You Keep On Worrying Me
6.Walking Down The Aisle
Side B Harold Burrage
1.I Cry For You
2.I'm Satisfied
3.Stop For The Red Light
4.Crazy About My Baby
5.I Love My Baby
6.Hot Dog & Bottle Of Pop
それでは今日はこの辺で。