今日の「聴き比べ」は山本コータローとウィークエンドの『岬めぐり』です。
この曲は1974年に山本コータローさんが新たなバンド、ウィークエンドを結成して最初に出したシングル盤で、これが大ヒットしました。作詞は山上路夫さん、作曲は山本コウタロー(厚太郎)さんです。
山本コウタローさんは1970年、当時一橋大学の学生だったと思いますが、ソルティー・シュガーというフォーク・グループのメンバーとして『走れコウタロー』というコミックソングで大ヒットを飛ばした人物です。この曲は競馬の実況中継も入れながらの曲で大笑いしたものです。この年にはレコード大賞の新人賞まで受賞しています。ちなみにコウタロウーは実在の競走馬です。
その後、ソルティーシュガーを解散してソロ活動のあと、1974年にウィークエンドを結成しました。そしていきなりデビュー曲の『岬めぐり』が大ヒットしました。なんとものどかな感じのする、美しい曲です。
これ以後、これほどのヒット曲はコウタローさんからは生まれませんでした。その代わり、彼は核廃絶運動や地球環境問題に取り組み、白鴎大学の教授も務めました。
2022年、脳内出血のため73歳の若さで亡くなりました。合掌。
作詞:山上路夫
作曲:山本コウタロー
あなたがいつか話してくれた
岬を僕はたずねて来た
二人で行くと約束したが
今ではそれもかなわないこと
※岬めぐりのバスは走る
窓にひろがる青い海よ
悲しみ深く胸に沈めたら
この旅終えて街に帰ろう※
幸せそうな人々たちと
岬を回るひとりで僕は
くだける波のあのはげしさで
あなたをもっと愛したかった
岬めぐりのバスは走る
僕はどうして生きてゆこう
悲しみ深く胸に沈めたら
この旅終えて街に帰ろう
(※くりかえし)
懐かしい映像
荻野目洋子ちゃんがカバーしています。
倍賞千恵子さんです。
高田みづえです。
それでは今日はこの辺で。