Flying Skynyrdのブログ

映画や音楽、本についての雑文

高校時代の思い出

前にも書きましたように高校生時代は少ない小遣いと空腹を我慢して昼食代を浮かし、映画とレコード購入の費用に充てていました。1枚のLPレコードを買ってしまうとその月は映画観賞や友人との付合いも厳しい状態になります。したがってレコードの購入は厳選に厳選を重ねて決定しなければなりません。

ある時、Eric Claptonのソロアルバムを悩みに悩んで末に買おうと決意し友人とレコード屋さんに向かいそのレコードを手に取って眺めているときに友人が、その時その友人はジャズに嵌っていて「買うならこれを買え、絶対いいから」と強く薦めてきました。それが当時ジャズのレコードでは珍しくヒットしていたHerbie Mannの『Memphis Underground』というLPでした。当時ジャズ喫茶などにも通っていたのでジャズに対する違和感はありませんでした。ただハード・バップ系がほとんどでしたが。

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私は迷いましたが、そこまで強烈にプッシュしてくるならまあ間違いないだろうと思いハービー・マンの方を買いました。

帰ってから聴いてみると当時はまだ『フュージョン』や『クロスオーバー』なんていう言葉はなかったと思いますが、そんな感じのゆるゆるとしたジャズで、それまで聴いてきたジャズとは別物で、悪くはないのですが私にとっては何度も聞き返すような音楽ではありませんでした。後悔しきりです。それでも懲りずに再びHerbie Mannの今度はBill Evans Torioとの共演盤『NIRVANA』を買ってしまったのです。あきれるほかありません。

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当時ラジオで聴いていたCreamやBlues Breakersといたブルース・ロックに興味を持っていたころなので、クラプトンのソロ・アルバムを逃してしまったことは悔しくてたまりませんでした。友人を恨みましたが結局は自分の優柔不断さが招いた結果です。このような優柔不断さ、決断力の欠如はその後も続くのです。次にまたレコードを買えるぐらいの小遣いがたまった頃、今度こそクラプトンと意気込んでまた例の友人とレコード屋さんにむかいました。すると友人がこれは間違いなくいいとまたジャズのレコードを薦めてきました。

それはOscar Petersonの『Hello Herbie』というアルバムでした。私はまた迷ってしまい結局そこまで薦めるなら名盤なのだろうと購入してしまいました。帰って聴いてみたが悪くはないがやはり買い損なったという気持ちが強くそこまで夢中にはなれませんでした。こうしてジャズのレコードにはあまりいい思いがなくしばらく遠ざかることになります。数年してからまた聴くようになるのですが・・・。自分のいい加減さには我ながら呆れるばかりでした。

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こうしてこのクラプトンのソロアルバムを入手するのはそれからだいぶ先のこととなってしまったのです。