この人の、この１枚　『タリスマン(Talisman)／タリスマン(Talisman)』

スウェーデンのメロハー・バンド、『タリスマン(Talisman)』の幻のファーストアルバムです。

『タリスマン』はイングウェイ・マルムスティーンのバンド『ライジング・フォース(Rising Force)』のベーシスト、マルセル・ヤコブ(Marcel Jacob)が中心となって結成されたバンドです。ライジング・フォースには元シルバー・マウンテン(Silver Mountain)のヤンスとアンダースのヨハンソン兄弟とジェフ・スコット・ソート(Jeff Scott.Soto,vo)が在籍していました。しかし、マルセル・ヤコブはツアー中に謎の逃亡を図ります。その後「ヨーロッパ」を脱退したジョン・ノーラムのソロ・プロジェクトに参加します。そして自身のプロジェクトを結成する決断をします。シルバー・マウンテン時代に一緒だったジェフ・スコット・ソートに連絡し、ヴォーカルとしての参加を要請し快諾されます。１９８９年のことです。そして翌年の１９９０年にはファーストアルバム『Talisman』がリリースされます。

01.Break Your Chains

02.Standin On Fire

03.Ill Be Waiting

04.Oangerous

05.Just Between Us

06.System Of Power

07.Queen

08.Lightning Strikes

09.Day By Day

10.Women Whiskey Ok Songs

11.Great Sandwich

BONAS LIVE TRACKS

12.Just Between Us

13.Eternal Flame

14.Scream Of Anger

15.Njbbwo

16.Let Me Love You

17.Ice Cream Man

このアルバムでのメンバーは

マルセル・ヤコブ(Marcel Jacob,b,g,ds,key)

ジェフ・スコット・ソート(Jeff Scott.Soto,vo)

クリストファー・スタール(Christopher Ståhl,g)

マッツ・リンドフォルス (Mats Lindfors,g)

です。

Additional Menberとして

ピーター・ハーマンソン(Peter Hermansson,ds)

マッツ・オラウソン(Mats Olausson,key)

がクレジットされています。

私が買ったアルバムはボーナストラックは６曲のライブでしたが、その後、全２０曲入りや全２５曲入り、さらに２枚組のデラックスエディションなどが出ているようです。

日本ではセカンドアルバムと同時発売でした。

当初はこの１枚で終わる、プロジェクト的なものと思われていました。というのも、ジェフ・スコットは自身のバンドアイズ(Eyes)のレコーディングに入っていたからです。ジェフ・スコットはライジング・フォース脱退後、『インテリぺリ』などにも参加しており、その後自身のバンド『アイズ』を立ち上げていました。そういうことで単発で終わると思われていたバンドはこの後も続くことになります。

アルバムの方は正に北欧メロハーの真骨頂、日本人好みです。

ボーナストラックのライブは若干音質が悪いですが、14はマルセルが書いた「ヨーロッパ」の曲、13と16はジョン・ノーラムのソロ「トータル・コントロール」に入っている曲、17はヴァン・ヘイレンがファーストアルバムでも取り上げていた曲です。