懐かしの映画、第2弾は『東宝編』でいきます。
子供にとっては何といっても東宝です。それは『怪獣映画』です。それに『クレージーキャッツ』『若大将』ときます。子供にとってはたまらないラインアップでした。
まずは怪獣映画から。数が多いので厳選して。
『モスラ』
1961年公開、監督:本多猪四郎、円谷英二 主演:フランキー堺、ザ・ピーナッツ
インファント島に住むモスラ。ザ・ピーナッツが双子の小人役で出演。人間の欲で連れ去られた双子の小人が歌を歌うことによってインファント島の守護神モスラを呼び出し助けを求めます。モスラの幼虫が東京に姿を現し、東京タワーに繭を作ります。そして成虫に。無事小人を取り返し、島に帰っていきます。モスラのファンになりました。公開年次を見ると、ひょっとして再上映で観たのかもしれません。「モスラや、モスラ~」
1962年公開、監督:本多猪四郎、円谷英二 主演:高島忠夫他
私が最初に観たゴジラ映画です。小学校も低学年で近所のお姉さんに連れて行ってもらったと記憶しています。「ゴジラシリーズ」の3作目です。それ以前のゴジラシリーズは後追いで観ました。とにかく怖かった。映画を観終わった後もしばらく屋根の上や学校の校舎の上からゴジラが顔を出すのではないかとビクビクしていました。衝撃の映画でした。
『モスラ対ゴジラ』
1964年公開、監督:本多猪四郎、円谷英二 主演:宝田明、星由里子
ゴジラシリーズ4作目、モスラシリーズ2作目。嵐によってモスラの卵がインファント島から流れ出し日本に漂着します。地底に埋まっていたゴジラが目を覚まし、卵を狙います。憎きゴジラに正義の味方モスラが立ちはだかります。モスラは最後の武器で戦いますが、寿命が尽きます。しかし、卵から産まれた双子の幼虫が頑張り、ゴジラを繭だらけにして海の中へ。ザ・ピーナツの歌がいいんです。頑張れモスラ!でした。
1964年公開、監督:本多猪四郎、円谷英二 主演:夏木陽介、星由里子
ゴジラ5作目、モスラ3作目、ラドン2作目。ラドンの1作目『空の大怪獣 ラドン』は再上映で観ました。宇宙怪獣キングギドラ初登場です。これが強い。ゴジラ、モスラ、ラドンが力を合わせて戦います。モスラの双子の幼虫の内、1匹が死んでしまったことが明らかになります。モスラの説得でゴジラとラドンが打倒キングギドラに協力します。ゴジラが悪役から善玉に変わった瞬間です。
『フランケンシュタイン対地底怪獣バラゴン』
1965年公開、日米合作、監督:本多猪四郎、円谷英二 主演:高島忠夫、水野久美
戦時中にフランケンシュタイン博士が開発した心臓で巨大化した少年フランケンシュタインが日本中を荒らす地底怪獣バラゴンと対決。対決には勝ちますが、バラゴンを持ち上げたところで地割れが起こり怪獣と共に地割れの中に沈みます。これが当時の公開されたラストシーンなのですが、後にこの後大ダコが出現して戦うというバージョンがあることが判明しました。テレビでの放映もこちらを流しているようです。私はそれは見ていません。少年が次第に大きくなっていってしまう過程が痛々しい。
『怪獣大戦争』
1965年公開、日米合作、監督:本多猪四郎、円谷英二 主演:宝田明、水野久美
X星人に操られるキングギドラにゴジラとラドンが挑みます。ゴジラ6回目、ラドン3回目、キングギドラ2回目の登場です。これは地球人対X星人でもあります。水野久美の宇宙人がきれいでした。
『フランケンシュタインの怪獣 サンダ対ガイラ』
1966年公開、日米合作、監督:本多猪四郎、円谷英二 主演:佐原健二、水野久美
海のフランケンシュタイン、ガイラと山のフランケンシュタイン、サンダとの戦い。前作の『フランケンシュタイン』とは別物として観たほうがいい。サンダはおとなしく優等生、ガイラは暴れん坊。サンダがガイラを諫めますが言うことを聞かず戦いに。両方とも火山の噴火に巻き込まれ海に沈みます。
1966年公開、監督:福田純、円谷英二 主演:宝田明、水野久美
エビの怪獣エビラとゴジラの戦いにモスラが参戦。モスラは成虫になっています。ただし双子の小人役はザ・ピーナッツではなくなっています。がっかり。
この後も怪獣映画は続きますが、さすがに以前ほどの熱中ぶりは無くなりました。
続いては「クレージーキャッツ」の映画です。
クレージーキャッツは本当に面白かった。テレビでも愉快でしたが、映画も面白かったです。随分観ましたが内容はあまり覚えていません。多すぎてタイトルとも合致しません。
『無責任シリーズ』『日本一シリーズ』『作戦シリーズ』『時代劇シリーズ』があります。
『無責任シリーズ』は後追い観です。
『日本一シリーズ』はクレージーキャッツではなく植木等が主役です。メンバーが脇役で出演します。何本か観ました。
『作戦シリーズ』はクレージーキャッツの名前です。
『日本一シリーズ』2作目。マドンナは団令子から浜美枝へ。サラリーマンの出世物。
『大冒険』
1965年公開、監督:古澤憲吾、主演:ハナ肇とクレージーキャッツ
『作戦シリーズ』5作目。抱腹絶倒、笑いが止まりませんでした。
『クレージーだよ奇想天外』
1966年公開、監督:坪島孝、主演:ハナ肇とクレージーキャッツ
珍しく谷啓が主役。星由里子がマドンナ役でした。
『クレージーの無責任清水港』
1966年公開、監督:坪島孝、主演:ハナ肇とクレージーキャッツ
『時代劇シリーズ』の3作目。谷啓が森の石松、ハナ肇が清水の次郎長、植木等が追分の三五郎。マドンナは浜美枝。
続いては『若大将』シリーズです。
加山雄三の人気は凄かった。日本のシンガー・ソングライターの奔りだったのではないでしょうか。ベンチャーズ人気と共にエレキブームがやってきて、加山雄三も一気にブームに乗りました。楽曲の斬新さは群を抜いていました。出る曲、出る曲素晴らしかった。そんな加山雄三は映画俳優でもありました。黒澤作品にも出演していました。それでも何といっても『若大将』シリーズです。
『海の若大将』
『若大将シリーズ』5作目。このシリーズでは各回ごとに所属運動部が変わります。この映画では水泳部です。マドンナは澄ちゃんこと星由里子、青大将が田中邦衛。競技大会は最後には必ず勝つ!
『エレキの若大将』
シリーズ6作目。今回はアメリカンフットボール部。寺内タケシが蕎麦屋の小僧で共演。「君といつまでも」「夜空の星」を歌います。内容はいつもの通り、澄ちゃんとの恋。青大将が邪魔に入る。試合は勝つ。
『アルプスの若大将』
今回は得意のスキー部です。挿入歌は「君といつまでも」、「蒼い星くず」、「夕陽は赤く」その他です。ヨーロッパロケでした。絶頂期でした。
『レッツゴー若大将』
今度はサッカー部です。大学はいつもの京南大学。香港、マカオでのロケ。挿入歌は「まだ見ぬ恋人」「夜空を仰いで」「旅人よ」など、名曲揃いです。
この後も若大将シリーズは続きます。1967年の『リオの若大将』までが学生時代です。その後はマドンナも酒井和歌子に代わり、社会人の若大将になります。1971年までに17作を数えました。1981年に『帰ってきた若大将』が上映されました。
1967年公開、監督:豊田四郎、主演:北大路欣也、星由里子、田中邦衛
『絶唱シリーズ』第一弾。白血病の青年と看護婦の悲恋物語。青年はビキニ環礁で被爆していたのでした。ラストシーンが忘れられません。星由里子がきれいでした。
『四谷怪談』
初めて観た怪談映画でした。とにかく怖かった。顔を指でふさいで、指の間から見ているという感じでした。それなのに、その後も怪談映画を好んで観ていました。
『駅前シリーズ』
森繁久彌、伴淳三郎の『駅前シリーズ』も何本か観ましたが、タイトルは憶えていません。
『社長シリーズ』
森繁久彌、小林桂樹の『社長シリーズ』も何本か観ましたが、タイトルは憶えていません。森繁の演技に感心していました。
その他東宝は『ドリフターズ』、『コント55号』、グループサウンズの『ザ・タイガース』まで子供たちに人気のタレントが出演する映画が多く、映画会社5社の中では特に観客がおおかったのではないでしょうか。
もっともっと色々あったのですが、怪獣映画で一杯になってしまいました。この辺にしておきます。
黒澤映画は高校生になってからだったと思います。
それでは今日はこの辺で。