しつこくサイケデリック・ロックです。今日はガンダルフ(Gandlf)です。
このバンドもアルバム1枚で消えていったバンドです。
1965年にニューヨークで結成され、当初はRahgoosと名乗っていました。
メンバーは
ピーター・サンド(Peter Sando,vo,g)
ボブ・ミューラー(Bob Muller,b,vo)
フランク・ハバッハ(Frank Hubach,key)
デイヴィー・バウワー(Davy Bauer,ds)
です。
1967年に彼らはキャピトルと契約を結び、1969年にファーストアルバムがリリースされます。
Side A
01.Golden Earrings
02.Hang On To A Dream
03.Never Too Far
04.Scarlet Ribbons
05.You Upset The Grace Of Living
Side B
01.Can You Travel In The Dark Alone
02.Nature Boy
03.Tiffany Rings
04.fMe About You
05.I Watch The Moon
プロデュースはラヴィン・スプーンフルなどを手掛けたCharles Koppelman & Don Rubinです。
プロデューサーが名前が気に入らないと言い、Knockrockersはどうかと提案しましたが、ピーターは納得せず、結局デイヴィーの提案でガンダルフに決定しました。
アルバムはピート・サンドの曲が2曲。その他はカバー曲です。中でもティム・ハーディンの曲が3曲カバーされています。その他にタートルズの「ハッピー・トゲザー」でおなじみのアラン・ゴードンの曲が2曲となっています。他にもナット・キング・コール、ハリー・べラフォンテが歌った曲なども入っています。
このアルバムは発売前から一悶着あり発売が大幅に遅れ、発売されてもすぐに店頭から消えました。キャピトルとの契約問題で揉めていたらしいです。1967年に録音して69年のリリースではいささか時期を逸したという感じです。案の定、商業的には失敗。ガンダルフはレコードと共に消えました。
ピーター・サンドはその後もソロで活動したようです。
その後このアルバムの評価が徐々に上がってきて1991年にイギリスでCDとなって再発されました。そして1999年にはキャピトルからレコードが再発されました。
その後未発表曲などを混ぜて『Gandalf 2』が発売されました。
アルバムの方はというと、メランコリックなサイケデリック・アルバムで日本人受けすること間違い無しです。暗く重たいイメージがなんとも言いようもなく沁みてきます。
このアルバムが順調に発売されていたら、アルバムの売行きも、さらにはガンダルフの将来も大きく変わっていたかもしれません。残念です。
それでは今日はこの辺で。