今日の「この人の、この1枚」は引き続きフリートウッド・マック(Fleetwood Mac)です。アルバムは『英吉利の薔薇(English Rose)』です。
前作のリリース後まもなく第3のギタリスト、ダニー・カーワン(Danny Kirwan)が加入します。彼の参加がフリートウッド・マックに大きな変化を与えます。
1969年の1月にアメリカで『English Rose』というアルバムが発売されます。日本でも『英吉利の薔薇』というタイトルで発売されました。
これは前作の『ミスター・ワンダフル』から6曲、それからイギリスでシングル発売された曲、さらに次のアルバム『Then Play On』に収録された曲等を組み合わせたものでした。これがアメリカでのセカンド・アルバム、日本ではファースト・アルバムになりました。かく言う私もこのアルバムがマックの最初のレコードでした。ジャケットが何とも言えず不気味でした。
Side A
1.Black Magic Woman
2.I've Lost My Baby
3.One Sunny Day
4.Without You
5.Coming Home
6.Albatross
Side B
1.Stop Messin' Round
2.Jigsaw Puzzle Blues
3.Doctor Brown
4.Something Inside Of Me
5.Evenin' Boogie
6.Love That Burns
ピーター・グリーン(Peter Green ,vo, g, harmonica)
ジェレミー・スペンサー(Jeremy Spencer ,vo, slide g, p)
ジョン・マクヴィー(John McVie ,b)
ミック・フリートウッド(Mick Fleetwood ,ds)
ダニー・カーワン(Danny Kirwan ,vo, g)
プロデュースはマイク・ヴァーノン (Mike Vernon)です。
ダニー・カーワンが加入してすぐシングル「あほうどり(Albtross)」がリリースされ、全世界中で大ヒットしました。イギリスではもちろん1位でした。ピーター・グリーンは「ダニーがいなかったらこの曲はできなかった」とダニー・カーワンの影響の大きさを認めています。
また「ブラック・マジック・ウーマン」は後にサンタナにカバーされこれも大ヒットしました。
A面の2,5、B面の1、3、5、6はアルバム『ミスター・ワンダフル』から。
A1、A6はピーター・グリーン作。
A3、A4、B2、B4はダニー・カーワンです。
こうしてみるとダニー・カーワンがバンドで果たしている役割の大きさがわかります。
次に同じ年にイギリスでのコンピレーション・アルバムがリリースされました。複雑です。それは次回に回します。
Fleetwood Mac - Black Magic Woman, Stereo 1968-73 CBS 45 record.
JIGSAW PUZZLE BLUES (1968) by Fleetwood Mac featuring Danny Kirwan
それでは今日はこの辺で。