Flying Skynyrdのブログ

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この人の、この1枚 『ジーン・パーソンズ(Gene Parsons)/Kindling』

今日の「この人の、この1枚」はジーン・パーソンズ(Gene Parsons)のファーストアルバム『Kindling』です。

 

ジーン・パーソンズザ・バーズ(The Byrds)の解散時のメンバーでした。それ以前はクラレンス・ホワイト(Clarence White)ギブ・ギルボウ(Gib Guillbeau)らとナッシュビル・ウェスト(Nashville West)なるバンドを組んでいました。このバンドはいわゆるカントリーロックの先駆け的なバンドでした。

1969年、ザ・バーズグラム・パーソンズ(Gram Parsons)クリス・ヒルマン(Chris Hillman)フライング・ブリトー・ブラザーズ(Flying Burrito Brothers、以下FBB)を結成するためバーズを脱退しました。

リーダーのロジャー・マッギンはクラレンス・ホワイトとジーン・パーソンズに声をかけ、メンバーに加入させました。クラレンスのほうはその前からバーズのレコーディングには参加したりしていましたが、ここで正式にメンバーになりました。

1969年のアルバム『バーズ博士とハイド氏』から1971年の『ファーザー・アロング』の計5枚のアルバムをリリースしました。ベーシストがスキップ・バッティンに代わってからのバーズは最強のラインナップと言われました。

 

その彼がバーズ解散後、初めてのソロアルバムをリリースしました。それが『Kindling』です。

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Side A

1.Monument

2.Long Way Back

3.Do Not Disturb

4.Willin'

5.On The Spot

6.Take A City Bride

 

Side B

1.Sonic Bummer

2.I Must Be A Tree

3.Drunkard's Dream

4.Banjo Dog

5.Back Again

 

レコーディング・メンバーは

ジーン・パーソンズ(Gene Parsons, g, b, banjo, ds, harmonica, harp, perc, vo)

クラレンス・ホワイト(Clarence White, g, mandolin)

ヴァッサー・クレメンツ(Vassar Clements, violin)

ギブ・ギルボウ(Gib Guilbeau ,g, fiddle)

ロジャー・ブッシュ(Roger Bush, b)

ビル・ペイン(Bill Payne, key)

ニック・デ・カロ(Nick DeCaro, accordion)

ラルフ・スタンレー((Ralph Stanley, vo)

レッド・カレンダー(Red Callender, tuba)

アンディ・ニューマーク(Andy Newmark, ds)

 

プロデュースはラス・タイトルマン(Russ Titelman)です。

 

カントリーロックには欠かせないメンバーが揃っています。かつての仲間、クラレンス・ホワイトもギブ・ギルボウもいます。

A3はバーズ時代の盟友、スキップ・バッティンに曲。

A4はロウエル・ジョージのお馴染みの曲。

A5はジーン、クラレンス、ギブの3人による曲。

A6はギブの曲。

B2はジーンとギブの共作。

B3はラルフ・スタンレーの曲。

なんとも穏やかな心持にさせてくれる曲が続きます。

 

この後、ジーン・パーソンズはギブ・ギルボウと共にグラム・パーソンズやクリス・ヒルマンが既に抜けたFBBに参加します。スキップ・バッティンも一緒でした。

1978年5月、FBBの初来日公演が九段会館で行われました。しかし、この時には既にジーン・パーソンズはいませんでした。がっかりでした。それでもスヌーキー・ピートとギブ・ギルボウとスキップ・バッティンを見ることができました。

 

1979年には2枚目のソロアルバム『Melodies』をリリースしました。

 

その後もメリダン・グリーンとのデュエット・アルバムなども出しています。

 

現在75歳、まだまだ元気です。

 


Gene Parsons - Monument (1973 WB album Kindling)


Gene Parsons - Willin' (1973)


Sonic Bummer


And Back Again

 

それでは今日はこの辺で。