今日の「この人の、この1枚」はマーク=アーモンド(Mark-Almond)の『To The Heart 』です。
マーク=アーモンドはジョン・マーク(Jon Mark)とジョニー・アーモンド(Johnny Almond)が結成したデュオです。
二人はそれぞれ別々の音楽活動をしていました。ジョン・マークはマリアンヌ・フェイスフルのアレンジやプロデュースをしていました。
一方ジョニー・アーモンドはズート・マネー(Zoot Money)のバンドでサックスを吹いていました。この二人が出会ったのが1969年のジョン・メイオール(John Mayall)のレコーディングでした。これで意気投合した二人はバンドを組むことにしました。
そしてファースト・アルバムが1971年、そしてセカンド・アルバムが1972年にそれぞれ発表されました。『Mark-Almond』『Mark-AlmondⅡ』です。
実はこの2枚がレコード棚から消えていたのです。生前整理をしていてたまたまマーク=アーモンドのアルバムを見つけてこの2枚も探したのですが、どうしても見つかりません。不思議な話です。40年以上前に買ったレコードですが買ったのは間違いないのです。売った記憶もありません。
ジャズっぽい、都会的な雰囲気が何とも言えませんでした。
その後、1972年、73年にそれぞれ『Rising』と『Mark- Armond 73』を発表します。
ここでマーク=アーモンドは解散します。ジョン・マークはその後もソロアルバムをリリースします。
そして1976年、二人は再びデュオを組みました。発表されたのが『心に…(To The Heart)』でした。
Side A
A1 Medley: New York State Of Mind | Return To The City
A2 Here Comes The Rain (Part One)
A3 Here Comes The Rain (Part Two)
A4 Trade Winds
Side B
B1 One More For The Road
B2 Busy On The Line
B3 Everybody Needs A Friend
メンバーは
Jon Mark- Vocals, Classical Guitar
Johnny Almond- Saxophone, Flute, Vibraphone
Wolfgang Melz- Bass
Billy Cobham- Drums
Jimmy Gordon- Drums
Milt Holland- Percussion
Jock Ellis- Trombone
Greg Bloch- Violin
プロデュースはRoy Haleeです。
ビリー・コブハムやジム・ゴードン、ミルト・ホランドらの顔が見えます。
オープニングはビリー・ジョエルの「ニューヨークの想い」です。これがまたビリーとは違うジャジーでおしゃれな雰囲気でびっくりです。
続いては打って変わって激しいドラミングと静けさが交錯する、荘厳な曲です。
B1はムーディーなフルートとピアノとバイオリンの静かな曲。
B3は美しいバラード。
この後、マーク=アーモンドは1981年までに3枚のレコードをリリースし解散します。
ジョン・マークはその後もソロアルバムを出し続けます。2004年にはグラミー賞も獲得しました。
ジョニー・アーモンドは2009年にがんで亡くなっています。
マーク・アーモンドというイギリスの歌手がいるので紛らわしいです。
それにしてもあのレコードはどこへ行ってしまったのでしょうか。
New York State Of Mind / The City - Mark Almond (HQ)
Mark Almond - Here Comes The Rain Parts 1 & 2
Mark Almond - One More For The Road
Mark Almond - Everybody Needs A Friend
それでは今日はこの辺で。