今日の「この人の、この1枚」はスティーヴ・スティーヴンス(Steve Stevens)の『フラメンコ・ア・ゴー・ゴー(Flamenco.a.Go.Go)』です。
スーパー・ギタリスト、スティーヴ・スティーヴンスが1999年に発表した2枚目のソロ・アルバムです。
ソロ・アルバムこそ少ないですが、多くのミュージシャンのギタリストとしてその存在は主役を食ってしまうくらいでした。ビリー・アイドル(Billy Idol)、ヴィンス・ニール(Vince Neil)、マイケル・モンロー(Michael Monroe)やマイケル・ジャクソン(Michael Jackson)、氷室京介など、その活躍ぶりは目に見張るものがあります。
一方、ソロとしては1989年、アトミック・プレイボーイズ(Atomic Playboys)を結成してアルバム『Atomic Playboys』をリリースしましたが、この1枚で解散します。
そして約10年ぶりに発表したのが『フラメンコ・ア・ゴー・ゴー』です。なんと、エレクトリック・ギターをガット・ギターに持ち替えて、スペインのフラメンコを演奏しているではありませんか。これには驚きましたが、伏線があったのです。
スティーヴは7歳のころからギターを習い始めましたが、父親の紹介のギターの教師は彼が好きになれない曲ばかり教えたそうです。そんな時知り合ったルーマニア人のギター教師からフラメンコを聴かされ興味を持ったようです。
このアルバム発表の前年には『Gypsy Soul: New Flamenco』というフラメンコのコンピレーション・アルバムに参加しました。ここにはアル・ディ・メオラやスラッシュも参加しました。ここでスティーヴは「Duende」を披露しています。
そして1999年、アルバム『フラメンコ・ア・ゴー・ゴー』が発表されました。
01.Flamenco A Go-Go
02.Cinecitta
03.Our Man In Istanbul
04.Letter To A Memory
05.Feminova
06.Velvet Cage
07.Hanina Featuring Faudel
08.Dementia
09.Twilight In Your Hands
10.Riviera
11.Jazz...An Evil Power (Japanese Edition Bonus Track)
レコーディング・メンバーは
Guitar, Bass, Keyboards – Steve Stevens
Bass – Mike Esposito
Bass – Fumiaki Nishiyama
Bass – Armand Sabal-Lecco
Drums – Vinnie Colaiuta
Drums – Mark Schulman
Percussion, Trumpet, Flute – Greg Ellis
Vocals – Faudel
Piano – Howard Jones
Cello – Cameron Stone
Guitar – Takeshi Honda
Keyboards – Shyunichi Oshima
04はハワード・ジョーンズの曲で、自身もピアノで参加しています。
いきなりフラメンコ・ギター炸裂で度肝を抜かれます。完全なギター・アルバムですがそのテクニックが凄すぎます。聴いていても全然飽きがきません。
哀愁のフラメンコ、実にいいですね。
彼の次のソロ・アルバムは2008年までお預けとなります。
steve stevens - flamenco a go go
Our Man in Istanbul - Steve Stevens (HD)
steve stevens-hanina. album. flamenco a go go.wmv
それでは今日はこの辺で。