今日の「この人の、この1枚」は引き続きスティーヴ・ミラー(Steve Miller)で彼の第3作目、『すばらしき新世界(Brave New World)』です。
前作後にボズ・スキャッグスとジム・ピーターマンが去って、代わりにベン・シドラン(Ben Sidran,key)とプロデュースをしているグリン・ジョンズ(Glyn Jones,g.vo)が一時的に加わりました。
ベン・シドランについては以前にも紹介しました。
そして1969年に3枚目のアルバム『すばらしき新世界(Brave New World)』がリリースされました。
Side A
1.Brave New World
2.Celebration Song
3.Can't You Hear Your Daddy's Heartbeat
4.Got Love 'Cause You Need It
5.Kow Kow
Side B
1.Seasons
3.LT's Midnight Dream
4.My Dark Hour
メンバーは
スティーヴ・ミラー(Steve Miller ,g, voc, harmonica)
グリン・ジョンズ(Glyn Johns ,g,voc, perc)
ロニー・ターナー(Lonnie Turner,b,vo)
ベン・シドラン(Ben Sidran ,key)
ティム・デイヴィス(Tim Davis ,ds,,vo)
アディショナル・ミュージシャンとして
ニッキー・ホプキンス(Nicky Hopkins ,piano on A5)
ポール・マッカートニー(Paul McCartney,vo on A2, vo, b, ds,g on B4)
プロデュースはグリン・ジョンズとスティーヴ・ミラーです。
A2、A4、B1、B2がスティーヴ・ミラーとベン・シドランの共作。
A3がティム・デイヴィスの曲。
B3がロニー・ターナーの曲。
その他はスティーヴ・ミラーの単独。
後に、ライヴでの定番になる曲も何曲か含まれています。
ここで注目すべきはニッキー・ホプキンスとポール・マッカートニーの参加です。ニッキーはこの後のアルバムでも参加します。
一方、ポールはスティーヴ・ミラーがオリンピック・スタジオを訪れた際にたまたまビートルズがレコーディング中で、その後ポールとジョージと共にセッションを行いました。ジョージが帰った後、ポールは残り「マイ・ダーク・アワー」のベース、ドラム、ギター、バッキング・ヴォーカルで、「セレブレーション・ソング」でバッキング・ヴォーカルでそれぞれ参加しました。
このアルバムは『ジョーカー(The Joker)』以降のスティーヴ・ミラーの奇妙な世界へと連れていかれます。ブルースともポップスとも違う、彼独特のロックの世界です。それこそ「新しい世界」です。
ポールが参加した「マイ・ダーク・アワー」のイントロは後のヒット曲「フライ・ライク・アン・イーグル」にも使われました。
このアルバムはビルボードで22位と好成績を残しました。私も大好きなアルバムです。
この年にもう1枚のアルバムをリリースしています。それは次回にということで。
The Steve Miller Band - 01 - Brave New World (by EarpJohn)
The Steve Miller Band - 05 - Kow Kow (by EarpJohn)
The Steve Miller Band - 07 - Space Cowboy (by EarpJohn)
The Steve Miller Band - 09 - My Dark Hour (by EarpJohn)
それでは今日はこの辺で。