グレッグ・オールマン(Gregg Allman)の遺作となった『サザン・ブラッド(Southern Blood)』を入手しました。CD+DVDです。
グレッグ・オールマンが肝臓癌で亡くなったのが2017年5月、その4か月後の9月にこのアルバムはリリースされました。
彼は2012年に肝臓癌を宣告されました。それ以前に複数の腫瘍により肝臓移植をしていました。録音は2016年ですから肝臓癌との闘病中の録音です。毎日4時間ずつ10曲を9日間かけて録音したそうです。
オリジナルは1曲目のみです。あとはティム・バックリー、ボブ・ディラン、グレイトフル・デッド、ウィリー・ディクソン、リトル・フィート(ロウエル・ジョージ)、ジョニー・ジェンキンス、ダン・ペンとスプナー・オールダム、スコット・シャラード(本アルバムのギタリスト)、最後はジャクソン・ブラウンの曲へと続きます。ジャクソン・ブラウンはバッキング・ヴォーカルでも参加しています。プロデュースはドン・ウォズです。
最後の曲、「ソング・フォー・アダム」を録音しているときには、兄デュアンを思い出し、最後の方は歌えなくなってしまいました。そして再び録音することなく発表されました。
この他にバッキングまで録音しましたが、グレッグのヴォーカルを録音することが出来なかった曲が2曲ありました。
前作の「Low Country Blues」とはまた変わってカントリー・ロック、南部のスワンプ、ブルースをミックスした、これぞサザン・ロックです。ファースト・アルバムの『レイドバック』を思い出してしまいました。
グレッグも今頃はデュアンとの演奏を楽しんでいるでしょう。
Southern Blood
01.My Only True Friend
02.Once I Was
03.Going Going Gone
04.Black Muddy River
05.I Love The Life I Live
06.Willin'
07.Blind Bats And Swamp Rats
08.Out Of Left Field
09.Love Like Kerosene
10.Song For Adam
ボーナス・トラック
11.I Love The Life I Live (Live From The Clay Center Charleston, West Virginia, May 6, 2016 )
12.Love Like Kerosene (Live From The Tower Theatre, Philadelphia, Pennsylvania, April 1, 2016)
Gregg Allman Band is
Gregg Allman – vocals, guitar, Hammond B3 organ
Scott Sharrard – guitar, music director
Steve Potts – drums
Ronald Johnson – bass guitar
Peter Levin – keyboards, piano, Wurlitzer, Fender Rhodes, vibraphone
Marc Franklin – trumpet, flugelhorn
Jay Collins – tenor saxophone, baritone saxophone, flute
Art Edmaiston – tenor saxophone, baritone saxophone
Marc Quiñones – percussion
聴いていて涙が出そうになりました。
それでは今日はこの辺で。