スウェーデンの女性シンガー・ソングライター、エバ・フォースバーグ(Ebba Forsberg)です。
エバ・フォースバーグは1964年、スウェーデンのストックホルムで生まれました。エバ一家はエバが5歳の時に西インド諸島のトルトラ島に移住しました。12歳まで過ごし、今度は南アフリカに移り8年間過ごし、スウェーデンに戻りました。
その後、エバはスウェーデンでバック・ヴォーカリストとして活動します。そして1996年にマドンナでおなじみのマーヴェリック・レコードのガイ・オシアリーに認められました。彼はアラニス・モリセットを世に送りだした人物でした。
1997年、彼女のファーストアルバムがマーベリックからリリースされました。
『Been There』です。
01.Lost Count
02.Most Of All
03.Carried
04.Photographs
05.I'll Do Fine
06.You Surprise Me
07.Take Me Some Time
08.Hold Me
09.Once Upon A Time
10.Fine Is The Line
11.Didn't Treat Me Right
12.When I Fall *
* 日本盤ボーナストラック
作詞は彼女の姉のKajsa Ribbingです。曲はエバ自身です。
1曲目から彼女の魅力に憑りつかれました。最初から最後まで飽きさせません。捨て曲は1曲もありません。彼女が幼いころからスウェーデン以外の中南米、アフリカと移り住んだ影響なのか、無国籍のポップスやジャズそしてロックを聴いているようです。
とても静かで、切なく、しかし優しく語り掛けてきます。歌詞はどこまでも内省的、抑制的です。このあたりが北欧的なのでしょうか。
この後、エバは2001年と2006年にオリジナルアルバム『True Love』と『Ebba Forsberg』をリリースします。
残念ながらこれらは日本発売は無かったようです。
その後は、カバーアルバムを続けて2枚リリースしました。ボブ・ディランとレナード・コーエンです。彼女が心酔しているアーティストらしいです。
2007年のディランの『Dylan På Svenska』はMikael Wieheとの競演でした。
レナード・コーエンの『Ta min vals - Ebba Forsberg sjunger Leonard Cohen』は2009年のリリースでした。残念ながらこれらも日本未発売のようです。
2011年には『Falling Folding Flipping Feeling』、そして2015年に今度はトム・ウェイツのカバーアルバムをリリースしました。『Om Jag Lämnar Dig Ebba Forsberg Sjunger Tom』です。
これらも日本未発売のようです。
ファーストアルバムは発売しておきながら、その後は無視とはどういう訳なのでしょう。
もっとも、私自身もファーストアルバム以降購入出来ていないという非礼さであります。私の場合は経済的理由です。中古屋さんでもまず見かけません。見つけたら即買いです。
Ebba Forsberg - Lost Count (1998)
Ebba Forsberg- Didn't Treat Me Right
それでは今日はこの辺で。