今日の「聴き比べ」は『アズ・ティアーズ・ゴー・バイ(As Tears Go By)』です。
この曲は1964年のマリアンヌ・フェイスフル(Marianne Faithfull)のデビュー曲です。
マリアンヌは17歳の時にジョン・ダンバーと結婚します。そしてたまたまジョン・ダンバーとローリング・ストーンズ(The Rolling Stones)の当時のプロデューサー、アンドリュー・オールダムが知り合いで、彼女を見たアンドリューが歌でデビューさせようと、アンドリュー、ミック・ジャガー、キース・リチャードの共作で作った曲が『アズ・ティアーズ・ゴー・バイ(As Tears Go By)』でした。
マリアンヌはこの曲で見事アイドルとしてデビューを果たし、人気を得ました。そして1966年にはジャン・リュック・ゴダールに見いだされ映画『メイド・イン・USA』で映画デビュー、1968年にはアラン・ドロンと『あの胸にもう一度』で共演します。
その後、ジョン・ダンバーと離婚、ミック・ジャガーと恋愛関係に。ところが結局捨てられ、それからは麻薬付け、自殺未遂、アル中とすっかり変わり果ててしまい、清純そうな美しかった声はしゃがれたどすの効いた声に変わってしまいました。しかし、その声が逆に人気を呼び復活したのでした。
As Tears Go By
By Andrew Oldham / Keith Richards / Mick Jagger
It is the evening of the day
I sit and watch the children play
Smiling faces I can see
But not for me
I sit and watch
As tears go by
My riches can't buy everything
I want to hear the children sing
All I hear is the sound
Of rain falling on the ground
I sit and watch
As tears go by
It is the evening of the day
I sit and watch the children play
Doing things I used to do
They think are new
I sit and watch
As tears go by
Marianne Faithfull - As Tears Go By (Official Lyric Video)
変身後の歌声。
Marianne Faithfull - As Tears Go By (1987)
そしてローリング・ストーンズの方はというと、1965年のアメリカ盤の5枚目のアルバム『ディッセンバーズ・チルドレン(December's Children)』に収録されました。イギリス盤では1966年の『ビッグ・ヒッツ』に収録されました。
The Rolling Stones - As Tears Go By (Official Lyric Video)
それでは今日はこの辺で。