今日の「この人の、この1枚」はルーサー・アリソン(Luther Allison)の『Love Me Mama』です。
ルーサー・アリソンの記念すべきデビュー・アルバムです。
ルーサー・アリソンは1939年、アーカンソー州ワイドナー出生まれました。綿花農家の15人兄弟の14番目の子供でした。10代前半にはシカゴに移り住みました。1957年頃からギターを学び、兄の組んでいたバンドで練習を積むようになりました。
やがてフレディ・キングの後を継いでブルース・クラブでも演奏するようになり、ハウリン・ウルフに見いだされたことが彼の転機となりました。その後はジミー・ドーキンスとも一緒に演奏したりして、ジョニー・シャインズのレコーディングなどにも参加するようになりました。
1960年代後半になると、白人によるブルースが盛んとなり、ルーサーも注目されるようになりました。そしてデルマーク・レコードとの契約が成立し、初のソロアルバム『Love Me Mama』がリリースされたのが1969年でした。
Side A
1.Why I Love The Blues
2.Little Red Rooster
3.4:00 In The Morning
4.Five Long Years
5.Dust My Broom
Side B
1.Love Me Mama
2.The Sky Is Crying
3.You Gotta Help Me
4.You Done Lost Your Good Thing Now
5.Bloomington Closer
レコーディング・メンバーは
Guitar, Vocals - Luther Allison
Bass - Robert "Big Mojo" Elem
Drums - Bob Richey (tracks: A2 to A4, B3 to B5), Bobby Davis
Guitar - Jimmy Dawkins (tracks: A2, A5, B1, B2)
Tenor Saxophone - Jim Conley (tracks: A2, A5)
ほぼ全曲ブルース・ナンバーのカバーです。彼が最も影響を受けたB.Bキング、そしてウィリー・ディクソン、エディ・ボイド、ロバート・ジョンソン、エルモア・ジェイムス、サニー・ボーイ・ウィリアムソンⅡなどお馴染みな曲ばかりです。
ルーサー・アリソンの特徴はブルース・ナンバーをブルースとしてではなく、当時の流行だったブルース・ロック風に仕立てていることです。またソウル・シンガーとの見分けもつかないくらいの歌唱法です。
ルーサー・アリソンはこの後もアルバムを出し、人気もありましたが1997年、57歳で亡くなりました。
4:00 in the Morning (Waiting on You)
それでは今日はこの辺で。