先日のキネ旬シアターは『コーダ あいのうた』でした。
監督:シアン・ヘダー
出演:エミリア・ジョーンズ、トロイ・コッツァー、フェルディア・ウォルシュ=ピーロ、マーリー・マトリン
製作:2021年 アメリカ・フランス・カナダ 2022年 日本公開
マサチューセッツ州の港町で漁師一家の両親・兄と暮らす高校生のルビー。家族の中でただ一人耳が聞こえるルビーは家族の耳となって家業を手伝う日々を送っています。
歌が好きなルビーは新学期に密かに思いを寄せるマイルズと同じ合唱部に入部します。顧問の先生からその才能を認められ、名門音楽大学への受験を勧められます。しかし、家族は彼女の歌声を聞くことができません。つまり彼女の才能を理解することができないのです。従って音楽よりも家業が大事だと断固反対するのですが・・・。
絵にかいたような家族愛を描いたヒューマンドラマです。そこに障碍者を絡めながらも、暗くならずに明るく明るく家族の絆を表現しています。最後にはお決まりのお涙ちょうだいシーンでホロリと来てしまいました。
この作品は今年のアカデミー賞の作品賞・脚本賞・助演男優賞を受賞しました。
助演男優賞を受賞したトロイコッツァーは男性ろうあ者として初めての受賞でした。
アカデミー賞作品賞の審査基準がここ数年変わってきたような気がします。多様性を重視した作品が多いような気がします。尤も私などは元々アカデミー賞にはあまり興味がない方で、アメリカ映画も「アメリカン・ニュー・シネマ時代」を除けば特別に思い入れがあるわけでもありませんので偉そうなことは言えません。
ジョニ・ミッチェルの曲でジュディ・コリンズでヒットした『青春の光と影(Both Sides, Now)』が実に効果的に使われていました。
それでは今日はこの辺で。