今日の「聴き比べ」は琴風豪規が歌った『まわり道』です。
琴風豪規とはご存じの通り大相撲の元大関琴風です。引退後は尾車親方です。テレビの解説などでも知られています。
琴風の大関時代の１９８２年に歌ってヒットしたのがこの曲『まわり道』でした。角界からはそれ以前にも増位山が歌手として『そんな夕子に掘れました』などの大ヒットで人気がありました。増位山は力士としてはスマートで女性からも人気がありましたが、琴風はどちらかというとあんこ型でごっつい感じでしたので、そこまで人気が出るとは思っていませんでしたが、この曲は大ヒットでした。当時のカラオケの定番でした。
その他、力士がレコードを出すのは珍しいことではありませんでした。北の富士、初代貴ノ花、龍虎、高見山、輪島、２代目若乃花（若三杉）等々、そして白鵬まで歌っていたみたいです。力士には歌上手が多かったのです。
琴風は１９８５年に大関から陥落し引退しました。その後は尾車部屋を開設し更新の指導に当たりました。また相撲協会の理事にも就任し、今年が停年でした。その間、大病をしましたが、奇跡的な回復を遂げ、その後も活動を続けてきたのでした。
まわり道
作詞：なかにし礼
作曲：三木たかし
桜の花のような
小雪がふりかかる
お前のおくれ髪を
この手で なでつける
まわり道を したけれど
めぐり逢えたら いいさ いいさ
遅れてやって来た
二人の春に 乾杯を あ……
川辺で子供たちが
無邪気に遊んでる
お前はそれを見て
かすかに 涙ぐむ
まわり道を したけれど
夢が叶えば いいさ いいさ
苦労の分だけは
お前もなれよ 幸せに あ……
まわり道を したけれど
これが最後の 恋さ 恋さ
二人であたたかな
ねぐらをきっと つくろうよ あ……
この曲は驚くほど多くの人にカバーされています。
まずは女王美空ひばり様です。
続いては東京ロマンチカの三条正人。
八代亜紀。
若かりし頃の石川さゆり。
きりがありません。やっぱり琴風ですね。
それでは今日はこの辺で。
