Flying Skynyrdのブログ

映画や音楽、本についての雑文

サントラ盤『Steel Yard Blues』

「ロックのいっぱい詰まったサントラ盤」の続きを紹介します。今日紹介するのは、映画は観ていません。おそらく日本未公開ではないかと思います。それなのにレコードだけは持っているという不思議な話です。

 

まずは『Steel Yard Blues』です。

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Side A

1.Swing With It

2.Brand New Family

3.Woman's Love

4.Make The Headlines

5.Georgia Blues

6.My Bag (The Oysters)

7.Common Ground

 

Side B

1.Being Different

2.I've Been Searching

3.Do I Care

4.Lonesome Star Blues

5.Here I Come (There She Goes)

6.If You Cared

7.Theme From Steelyard Blues (Drive Again)

 

クレジットは

ニック・グレイヴナイツ(Nick Gravenites,vo,g)

マイク・ブルームフィールド(Mike Bloomfield,g,vo)

ポール・バターフィールド(Paul Butterfield,harp,vo)

マリア・マルダー(Maria Muldaur,vo,g,handclaps)

マール・サンダース(Merle Saunders,p,organ)

ジョン・カーン(John Kahn,b)

クリストファー・パーカー(Christopher Parker,ds)

アニー・サンプソン(Annie Sampson,vo on A-7,B-6)

 

プロデュースはニック・グレイヴナイツです。

 

映画は1973年のアメリカのコメディ・犯罪映画です。

「Steel Yard Blues」の画像検索結果

 

 

監督:アラン・ミーソン

主演:ドナルド・サザーランドジェーン・フォンダピーター・ボイル

制作:1973年 アメリカ 

 

ジェーン・フォンダヘンリー・フォンダの娘でピーター・フォンダの姉です。

なんとこのレコード、CD化されていました。驚きです。

 

スティールヤード・ブルース(サウンド・トラック)

スティールヤード・ブルース(サウンド・トラック)

  • アーティスト: マイク・ブルームフィールド&ニック・グラヴェナイツ
  • 出版社/メーカー: BSMF RECORDS
  • 発売日: 2015/08/21
  • メディア: CD
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ちなみにこのニック・グレイヴナイツとマイク・ブルームフィールドは『エレクトリック・フラッグ(Elestric Flag)』で一緒にプレイしています。またライブアルバム『永遠のフィルモア・ウェストでも一緒です。

  

 

また、マイク・ブルームフィールドとポール・バターフィールドは『The Paul Butterfield Blues Band』で一緒にプレイしていました。

  

 

さらにさらにマリア・マルダーはポール・バターフィールドのバンド『ベターデイズ(Better Days)』の2枚のアルバムに参加しています。またポール・バターフィールドもマリア・マルダーのアルバムやジェフ&マリアのアルバムにも参加しており交流は盛んでした。

      

 

      

 

この辺の関係は本当に面白いです。さらにマール・サンダースグレイトフル・デッドのジェリー・ガルシアとは親しく、ソロアルバムにも参加しており、こでもマリア・マルダー、ポール・バターフィールドとの接点があります。

 

肝心なレコードの方はというと、このメンバーからは当然ブルースということになりますが、もちろんブルースが基調ですが 、それまでのマイク・ブルームフィールドやポール・バターフィールドが演じていたべったり濃厚なブルースではなく、軽いブルース、それとこの頃のポール・バターフィールドがウッドストックの連中と交流を持つようになり、その連中の影響で『ベターデイズ』を結成し、そこで取り入れたジャズやカントリー、いわゆるアメリカン・ルーツ・ミュージックが中心となっています。

マリア・マルダーも得意とするジャグバンド風、デキシーランド風、オールドジャズ風といったこれまたルーツ・ミュージックに通じた曲で息があったところを魅せています。

このアルバムはいわゆるサントラ盤とは違って、同じミュージシャンが1枚通してトータルとして作ってあるので、聴いていても全く違和感がありません。サントラ盤だということを忘れてしまいそうです。

もちろん映画を観ていないので、どういう場面でどういう音楽が使われているのかは全く想像できませんが、ラストの軽快な明るい曲を聴いているとハッピーエンドで終わったかな、なんて想像してしまいます。

 


Lonesome Star Blues - Steelyard Blues Soundtrack

 


Drive again - Theme from Steelyard Blues (Soundtrack)


Steelyard Blues - Jane Fonda on the Rocks.mpg

 

 

もっと他のレコードを紹介するつもりでしたが、ちょっと長くなりそうなので次に回します。

 

それでは今日はこの辺で。