今日の「聴き比べ」は『ウナ・セラ・ラディ東京』です。
この曲はザ・ピーナッツの曲で知られていますが、その経緯を調べると面白いことが分かりました。
元々は1963年にザ・ピーナッツが『東京たそがれ』というタイトルでリリースした曲だったのです。作詩は岩谷時子、作曲は宮川泰です。この時は大した話題にもなりませんでした。
ところが翌年来日したイタリアのカンツォーネ歌手、ミルバがこの曲を歌ったところ、これが大評判になりました。聴いてみると歌唱力の高さはもちろんですが、日本語の上手さにも驚きます。まるで日本人が歌っているようです。ミルバはその後もミーナとともに日本でも高い人気を集めました。
そこで日本側も新たなアレンジで『ウナ・セラ・ディ東京』として再発しました。この時はザ・ピーナッツをはじめ和田弘とマヒナスターズ、西田佐知子、坂本スミ子の競作となりました。なかでもザ・ピーナッツの曲が一番売れたのではないでしょうか。私も当然ピーナッツの歌でこの曲を知った一人です。
子供ながらに「うなせらでぃ」ってなんだ、なんて思ったりしていました。
イタリア語で「東京のある一夜 (Una Sera di Tokio)」という意味らしいです。
ウナ・セラ・ラディ東京
作詞:岩谷時子
作曲:宮川様
哀しいことも ないのに なぜか
涙がにじむ ウナ・セラ・ディ東京 ムー…
いけない人じゃ ないのに どうして
別れたのかしら ウナ・セラ・ディ東京 ムー…
あの人はもう 私のことを
忘れたかしら とても淋しい
街は いつでも 後ろ姿の
幸せばかり ウナ・セラ・ディ東京 ムー…
あの人はもう 私のことを
忘れたかしら とても淋しい
街は いつでも 後ろ姿の
幸せばかり ウナ・セラ・ディ東京 ムー…
ウナ・セラ・ディ東京 ムー…
Milva: Una Sera di Tokyo ミルバ:ウナ セラ ディ 東京
ザ・ピーナッツのラスト。なんでこんなに早く引退してしまったのか、そして亡くなってしまったのか。最高のデュエット歌手でした。
石原裕ちゃんもムードたっぷりに歌っています。
i井上陽水までカバーしています。
昭和の名曲でした。映画化もされましたが残念ながら観ていません。
それでは今日はこの辺で。