Flying Skynyrdのブログ

映画や音楽、本についての雑文

カントリーロック

『グレイトフル・デッド(Grateful Dead)』 ’70年代前半編

昨日の続きです。昨日のグレイトフル・デッド(以下、デッド)は’60年代まででした。今回は’70年代の前半までについて書いてみたいと思います。 『Live Dead』までのデッドはサイケデリック・バンドというイメージが強かったですが、1970年発表の『W…

『グレイトフル・デッド(Grateful Dead)』 ’60年代編

グレイトフル・デッド(以下、デッド)については書こう書こうと思いながらここまで来てしまいました。本来ならとっくに書いていなければいけなかったのですが、何をどう書いていいのか決まらずに、ジェファーソン・エアプレインやキンクス、ザ・フーなどの…

この人の、この1枚 『ポコ(Poco)/カントリー・ロックの貴公子・ポコ誕生! (Pickin' Up The Pices)』

今日はウェストコーストロックを語るにはどうしても外せないバンド『ポコ』について書いてみたいと思います。ポコについては以前の記事で若干触れていますので参考までに載せておきます。 lynyrdburitto.hatenablog.com バッファロー・スプリングフィールド…

この人の、この1枚 『ダグ・サム(Doug Sahm)/ダグ・サム&バンド(Doug Sahm & Band)』

ダグ・サムと言えばテックス・メックスの第1人者で知られていますが、アメリカン・ルーツ・ミュージックにも精通しており、カントリー、ブルース、R&B、ロックンロールなど幅広い音楽を取り上げています。 バンド活動も『Sir Douglas Quintet』、『Doug …

アメリカ的なイギリスのバンド 『デラミトリ(Del Amitri)』

イギリスはグラスゴー出身の、オルタナバンド『デラミトリ』です。1980年代の中ごろにデビューし、アメリカのカントリー、フォークミュージックを積極的に取り入れた、当時のイギリスではちょっと変わった存在でした。以前にちょっとだけ触れています。 …

この人の、この1枚 『アリソン・ムーラー(Allison Moorer)/ザ・デュエル(The Duel)』

アメリカのカントリーロックの女性シンガーアリソン・ムーラーについて書いてみます。 どのアルバムを取り上げるか大変迷いましたが、サウンドがまるでニール・ヤングのようなアルバム『デュエル』にしました。 01.I Ain't Giving Up On You 02. Baby Dreame…

この人の、この1枚 『チャーリー・ダニエルズ・バンド(Charlie Daniels Band)/ウェイ・ダウン・ヨンダ―(Way Down Yonder)』

一概にサザンロックと言ってもその地域は多岐に亘っています。オールマン・ブラザースはジョージア、レーナード・スキナードはアラバマ、そしてこのチャーリー・ダニエルズ・バンドはテネシーはナッシュビルという具合になっていて、それぞれが自分の故郷が…

60年代ロックの象徴、カントリー・ジョー&ザ・フィッシュ(Country Joe & The Fish)

シスコ・バンドの5傑と言われ、ウッドストック・フェスティヴァルで世界中に知れ渡った、カントリー・ジョー&ザ・フィッシュ(CJF)ですが、この時はすでに終焉に向かっていました。 CFJの結成は1965年に遡りますが、オリジナルメンバーが揃うのは19…

この人の、この1枚 『レヴォン・ヘルム&ザ・RCO・オールスターズ(Levon Helm & The RCO・AII-STARS)/レヴォン・ヘルム&ザ・RCO・オールスターズ(Levon Helm & The RCO・AII-STARS))』

昨日の続きです。 ザ・バンドの活動休止に伴って、リック・ダンコは早速ソロアルバムの制作に取り掛かりました。そんなん中、もう一人のメンバー、レヴォン・ヘルムもabcレコードと契約し、ソロアルバムの制作に取り掛かりました。そして、リック・ダンコと…

この人の、この1枚 『リック・ダンコ(Rick Danko)/リック・ダンコ(Rick Danko)』

1976年、ザ・バンドの解散が決定的となって、最初にソロアルバムの作成に取り掛かったのがリック・ダンコでした。 ザ・バンド内でライブ活動に慎重なリーダーのロビー・ロバートソンと他のメンバーとの対立が表面化してきて、ロビー・ロバートソンはとう…

この人の、この1枚 『バーズ(Byrds)/バーズ(Byrds)』

昨日の記事の続きです。 lynyrdburitto.hatenablog.com 1973年に、1971年以来活動休止状態で事実上解散同然だったザ・バーズがオリジナルメンバーでリユニオンされるというニュースが入ってきました。 これには驚きました。1971年当時のメンバー…

この人の、この1枚 『ザ・バーズThe Byrds)/タイトルのないアルバム(Untitled)』

ザ・バーズについては『ロデオの恋人』までは書いてきましたが、それ以降のことにはあまり触れてきませんでしたので、少し書いてみたいと思います。 lynyrdburitto.hatenablog.com lynyrdburitto.hatenablog.com また主要メンバーのロジャー・マッギンとジー…

この人の、この1枚 『ライ・クーダー(Ry Cooder)/ライ・クーダー登場(Ry Cooder)』

ライ・クーダーの目茶目茶のファンでもないのですが、何故か、我が家にはファーストアルバムから15枚目ぐらいまでは揃っています。アルバムが発売されると、いつの間にか買っている、そんな感じです。気がついたら傍にいる、私にとっては空気のような無く…

この人の、この1枚 『J.J. ケイル(J.J.Cale)/ナチュラリー(Naturally)』

エリック・クラプトンが自身のファーストソロアルバムで「アフター・ミッドナイト」を取り上げたことで、一躍有名になったのがJ.J.ケール(J.J.Cale)です。 J.J.ケイルはオクラホマ州のオクラホマシティで生まれ、タルサで育ちました。1938年生まれで、早…

この人の、この1枚 『ジーン・クラーク(Gene Clark)/ジーン・クラーク(Gene Clark)』

ザ・バーズのオリジナルメンバーのジーン・クラークの幻の名盤と謳われた『ジーン・クラーク』です。通称『ホワイト・ライト』と呼ばれています。 ジーン・クラークは1964年ごろロジャー・マッギン(その頃はジム)と知り合い、さらにデヴィッド・クロス…

この人の、この1枚 『ボビー・チャールズ(Bobby Charles)/ボビー・チャールズ(Bobby Charles)』

ボビー・チャールズは1938年にルイジアナ州で生まれました。彼の活躍の場は、ルイジアナはニューオリンズでした。ジャズ、ブルース、R&B、ロックなどの音楽の聖地です。ここで彼はブルースレーベルのチェスレコードからヒット曲を出します。しかし彼…

この人の、この1枚 『バーニー・レドン=マイケル・ジョージアディス・バンド(The Bernie Leadon・Michael Georgiades Band)/歌にくちづけ(Natural Progressions)』

イーグルスを辞めたバーニー・レドン(リードンが耳慣れていますが)が2年の沈黙の後に発表したアルバムです。 『Natural Progressions』 バーニーに関してはこれまでも書いてきましたので、簡単に触れます。 lynyrdburitto.hatenablog.com lynyrdburitto.h…

この人の、この1枚 『アメイジング・リズム・エイセス(The Amazing Rhythm Aces)/スタックド・デック(Stacked Deck)』

アメイジング・リズム・エイセス(以下、A.R.A)といっても憶えておられる方は少ないかもしれません。1990年代に再結成し2000年代まで活動していたのでご存じの方もおられるかもしれません。 1970年ごろに結成されたアメリカ・テネシー州のローカ…

渋いスーパーグループ『アメリカン・フライヤー(American Flyer)』

もうとっくに忘れ去られていると思いますが1970年代の中ごろに、知る人ぞ知るメンバーたちが集まってバンドを結成しました。その名を『アメリカン・フライヤー』といいました。 それではメンバーを紹介しましょう。 エリック・カズ(Eric Kaz) シンガー・…

この人の、この1枚 爽やか 『ジェシ・コリン・ヤング(Jesse Colin Young)/ソングバード(Songbird)』

今日のアーティストこの1枚は『ジェシ・コリン・ヤング』の『Songbird』です。 ジェシは『ザ・ヤングブラッズ』のリーダーで1967年から5年間で8枚のアルバムをリリースしています。ヤングブラッズはアメリカ東部でラヴィン・スプーンフルと並んで活躍…

レコード・CD漁り、再開!

退院して10日が過ぎました。なるべく家の近所などを歩くようにしていましたが、電車に乗っての外出はまだしていませんでした。 少しづつ体を慣らしていかねばと、今日は電車に乗っての外出に挑戦しました。目指すはやはり、レコード屋ですね。 とりあえず…

『デッドストリング・ブラザース(Deadstring Brothers)』 ごきげんロックンロールバンド見っけ!

今回は久しぶりに生きのいいロックンロールバンドを見つけましたので書いてみたいと思います。残念ながら1枚しか買っていないので、このアルバムに限ってということになりますがご容赦願います。 アルバムは『Silver Mountain』です。2007年発表の彼ら…

カントリーロックの後継者たち 80年代以降 ③ ウォークアバウツ

ウォークアバウツ(The Walkabouts) 80年以降のカントリーロック、3回目です。 日本では全くと言っていいほど人気のない、というか知られていないウォークアバウツというバンドです。どういうきっかけでこのバンドを知ったのかもう記憶にありませんが、も…

カントリーロックの後継者たち 80年代以降 ② ジェイホークス

真の後継者 ジェイホークス(The Jayhawks) 80年以降のカントリーロックの2回目です。私個人としては、グラム・パーソンズ(GP),フライング・バリット・ブラザース(FBB)等が築き上げたカントリーロックを正当に受け継いでいるのはジェイホークではないかと…

カントリーロックの後継者たち 80年代以降 ① サン・ヴォルトとウィルコ

以前に『カントリーロックの目覚め』という記事を書きました。1960~70年代にはバーズ、フライング・バリット・ブラザース、グラム・パーソンズ、ジーン・クラーク、バッファロー・スプリングフィールド、CSN&Y、ニール・ヤング、ポコ、リンダ・…

カントリーロックの目覚め~『ロデオの恋人』バーズからフライング・バリット・ブラザーズへ

ボブ・ディランからザ・バーズを知ったことは以前書きましたが、そのバーズも1968年に5枚目の『The Notorious Byrd Brothers(名うてのバード兄弟)』を出すころには、既にジーン・クラークは抜けており、デヴィッド・クロスビーも製作途中で脱退すること…

『Proud Mary』といっても

また衝動買いのCDを紹介します。 Proud MaryといってもCreedence Clearwater Revival (CCR)の曲名じゃなくてグループの名前です。アルバムタイトルは『The Same Old Blues』 イングランド、マンチェスター出身の4人組。プロデュースがなんとOasisのNoel G…